W-ZERO3[es]礼賛(1)
W-ZERO3[es]の新作がついに出ましたね。そのレビューは、これから追々出てくるでしょうから、それを楽しみにしつつ、旧W-ZERO3[es]の現役ユーザーである私は、なんか良さげだけど、買おうかな、どうしようかな、という人のために、W-ZERO3[es]というウィルコム端末のいいところとさえないところをまとめておこうかな、なんて思います。パームとか、ザウルスとか、ウィンドウズCE端末とかをガンガン使ってるハードなモバイラーの人にとっては、つめの甘い記事になると思いますが、そのへんはご愛敬ってことでお願いしますね。
まずはね、W-ZERO3[es]を見て、あっ、こういう携帯端末いいな、と思った人にとって、いちばんのハードルは、これがウィルコム端末ってことなんでしょうね。これは、どうしようもないハードルですね。電話番号変わっちゃいますから、その時点で、あっ、アウトって人は多いと思います。
私は、DDI Pocket時代からのユーザーで、この[es]が2台目の端末なんで、そのハードルはなかったです。ちなみに初代は、これ。これをずっと使い続けてきた人なので、みんながデザイン携帯やら、iアプリやら、携帯小説やら、これからの広告はモバイルだよねやら、大騒ぎしてるときに、携帯なんてララララララララ〜♪という感じだったんです。まえに松本人志が「携帯なんて、話せりゃええやん、電話やし」と広告で言ってましたが、まあそんな感じです。(でも、あの広告、表現はすごくいいんですが、でも携帯電話会社がそれ言っちゃあおしまいよ、という感じがなきにしもあらずで、それで、価格が3分の1くらいならそういう企業哲学はありですが、そうでもなかったし、だったら、ああいうメッセージを発した時点で、もうその企業の先はないんでしょうね。そう言って滅びの美学言いたくなるキモチ、わかりますが。余談です。そのへんの話は、また別の機会に。)
それでも、ちょっと興味ある、という人は、この[es]は、はっきり言っておすすめです。断言します。これは一つの革命っていっていいくらいに。私は、ノート型のウィンドウズCE機(NECのモバイルギアとか、そういうやつ。私のは富士通のインタートップ)をエアーエッジカードを指して使っていて、それから、東芝のリブレットを使い、しばらくはモバイルノートを使わなくなって、それでもって、この[es]を使い出したんで、そういう人なんで、そんな私にとっては、なるほど、こういう進化、ありなんや、という感じなんです。使えば使うほどそう思います。
どういうことかというと、この[es]は、モバイルPCの多機能性と、日本が生んだ独自の文化である携帯文化の見事な融合なんですわ。つまりね、この[es]ってのは、モバイルPCができることのほとんどが、指先一つでできるんです。そういう意味では、私の中では、あのQWERTYキーボードはあまり本質じゃなくて、[es]じゃないW-ZERO3がテンキーを排除したカタチでデビューしたけど、その時点では、やっぱり、ウィンドウズCE端末に電話機能と本格キーボードが付きましたっていう、ウィンドドウズCE端末から見た小さな進化にすぎなくて、テンキー付きのW-ZERO3[es]こそが、携帯電話にとっても、ウィンドウズCE端末のみならず、モバイルPC全般にとっても、ユーザーインターフェイスの革命だと思うんです。
W-ZERO3[es]礼賛(2)に続きます
| 固定リンク
「W-ZERO3[es]」カテゴリの記事
- あの頃、僕らは確かに(2010.06.07)
- PHSの歴史を見ると、いかにコミュニケーションの基礎設計が重要かがよくわかります。(2009.10.06)
- WILLCOM 03は案外いいかもしれない(2008.12.28)
- いま、スマートフォンを買おうとしている人にウィルコムのW-ZERO3[es]をすすめる理由がなくなりつつあります。(2008.04.02)
- おもろうて やがて悲しき スマートフォン(2007.11.11)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント