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2007年7月22日 (日)

[レビュー] BOSE Companion 2 series II マルチメディアスピーカー

Comp2_image01_b_11  40歳のお祝い(?)にと、BOSEのPC用スピーカー Companion2 IIをある人からいただいたので、さっそく試聴してみました。当方、オーディオマニアではないので印象でしか批評できませんが、ご購入のたしにでもしてくださいな。スピーカーの音の絶対基準など持ち合わせているわけでもありませんし、このスピーカーはPCにつないで気軽に音楽を聴くためのものでもあるので、現在PCにつないで使っているアンプ内蔵のスピーカー「SONY SRS-77G」との比較でレビューします。

Img130 まずは、このSONYのアンプ内蔵スピーカーから。これは、16年前に購入したもの。確か、1万円弱だった気がします。当時、ソニーからはいろいろなアンプ内蔵スピーカーが出ていました。ウォークマンにつないでください、みたいなことで、価格もピンからキリまでいろいろありました。当時はコンピュータは持っていなかったので、ポータブルCDプレーヤに接続して使っていました。6cmくらいのフルレンジスピーカー1個と、その上に平面型スピーカーもどき(音声信号の入力はされていないもの)が付いています。たぶん、これはエンクロージャ内部の空気振動を外部に伝えるためのものなんでしょうね。それか、単なる飾りかも。一応、密閉型です。

 一方、BOSEの方は、5.7cmのフルレンジスピーカーで、バスレフ型。カタログには「独自形状のロングポートを背面に設置」と書いていますね。後ろを見ると、確かに穴が空いています。デスクでのセッティングを考えて、前面が15度傾いた独特の形状をしています。「バウンダリー現象」の影響を排除する目的だそうです。バウンダリー現象は、机の表面に音が反射することで起こる歪みのことらしいです。N.F.S.Eテクノロジーというので、デスクトップに最適化された音の出力をしていて、中にはDSPが内蔵されています。DSPというのは、デジタル処理するための半導体のこと。それで、小音量時でも低音がきちんと出るようにデジタル処理されるとのこと。

 まずは、オフコースの『FAIRWAY』の中から「あなたのすべて」を聴き比べてみました。音源はMP3です。この曲は、とにかく音の種類がたくさんあって、音の解像度を比べるのに最適かな、と。トライアングルやらの小物パーカッションや、ハーブやら、クラビネットやら、いろんな音が重ねてあって、ハーモニーも複雑です。それにしても、この頃のオフコースは芸が細かいです。

 この曲では、BOSEの圧倒的な勝利ですね。音の解像度が段違いですね。高音域から低音域に至るまで、SONYでは聞こえなかった音がきちんと聴こえてきます。音が細かい、というか。SONYは、まあわりあいいい音ですが、BOSEと比べてしまうと、ソフトフォーカスな感じがどうしてもしてしまいますね。ぼんやりしてるんです。私は、基本的には、オーディオ機器、特にスピーカーは昔のもののほうが品質が高いと思っているんです。巷で売っているPC用スピーカーの音は、有名ブランドのものも含めてどうしようもないですもの。でも、BOSEは例外ですね。PC用でここまでの音は、なかなかないです。目をつぶるとまるで高級オーディオのようです。月並みな言い方ですが。

 次は、ビルエバンストリオの『モントルージャズフェスティバルのビルエバンス』から「いつか王子様が」です。このアルバム、ECMなんかとは違う、明瞭で高音がはっきりしている感じですが、録音がけっこういいのです。BOSEは解像度が高いぶん有利かな、と思いましたが、ひとつひとつの音がはっきりする分、音量を上げないと、なんかこぢんまりした感じに聞こえてしまいます。あれ、これってこんなにちょこまかしてたっけ、というような。やはり、ライブなので、雰囲気で聴いてしまっているのでしょう。その点では、SONYは、PC環境ではごまかしながらも聴けてしまう感じ。ただし、音量を上げると、BOSEはグッと良くなってきます。でも、ここまで音量を上げてしまうと、サイズの大きなスピーカーでじっくり聴きたくなるので、微妙なところです。

 今度はオフコースの『over』から「哀しいくらい」を。音作りが80年代ロックなので、ベース、ドラムの低音が太いんですね。で、音数が少なくシンプル。これは、もうBOSEですね。というよりも、BOSEの独断場ですわ。びっくりですよ。この手の音楽、まあ具体的にはロックになりますかね、ジャズだとサックスが入ってるようなハードなやつとか、ブンブンサテライトなんかもよさそうです。こういう中音から低音がしっかりした音楽を聴く人は、このスピーカーおすすめします。

Sub_img011 PC用には、Micro Music Monitor (M3)という手もありますよね。いまBOSE一押しの超小型のやつ。確か、スウィングジャーナル誌の賞を獲ってましたよね。あれにしようか、それともCompanion 2にしようか迷っている人は、音質と価格のバランスで考えると、Companion 2がおすすめかも。スピーカーのサイズがでかい分、こちらの方は低音を物理的につくれるので有利なはずです。M3はDSPに負う部分がかなり多いはずで、音のことを考えると、もしかするとCompanion 2のほうがいいかもしれません。もちろん、M3は、あの極小ボディでこの音が、というテクノロジーを所有するよろこびはありますけど。ちなみに、Companion 2はM3の3倍くらいの大きさがあります。

 BOSEの低音って、いいですよね。はっきりした低音ていうのか、ブーストした、ブンブン、モンモンした低音ではなくて、ちゃんとした音として低音が聴こえてくるんですね。これはけっこう何を聴くにしても大事なことだと思うんです。アコースティックギターなんかでも、ひとつの音の中に低音はあるわけです。それが明瞭に聞こえてくると、楽器の音がグッとリアルになります。

101mm1  101MMなんて、いまだにあの形で売ってますものねえ。BOSEの製品は、それだけ完成度が高いのでしょう。私も大学のときは101を愛用していました。余談ですが、あれ、他のスピーカーと比較して、質草としての価値がかなり高いんです。質草というのは質屋さんに入れるもののことです。近所の質屋さんに持っていっては、1万円ほど借りていました。でも、流したりせず、結局、大学卒業まで使い続けました。卒業するときにジャズ研の後輩にあげたんじゃなかったっけ。あの頃は、すごくお世話になりました。今の私がいるのは、101のおかげです、というのはちょっと言い過ぎですね。ちなみに、あのスピーカー、単一シリーズとして世界で最も売れているスピーカーだそうですね。

※101は生産終了になり、201シリーズに引き継がれています。101のあのいかにも業務用でございなそっけないデザイン、好きだったんだけどなあ。この記事を書いたのは2007年の7月ですが、2012年の9月現在、Companion2とM3の2つはいまだに現役。これだけ長く売れ続けのは、BOSEの設計や品質のなせる技なんでしょうね。それと、私はあまり好きではないですが、PC用途で高音質を目指すなら、サブウーハー付きのスピーカーという手がありますね。ちなみに、PCはいろいろと変わったけれど、このCompanion2は今も使い続けています。

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