中江有里さん、あなたは素晴らしいです。
NHKの『週刊ブックレビュー』という番組、ご存知ですか。日曜日にやっている、いわゆる書評番組です。前半は、3人のゲストがお気に入りの本を3冊ずつ紹介して、その中の1冊、つまりゲストが3人なので3冊を司会者と中江有里さん、そしてゲスト3人で合評する「おすすめの一冊」。後半は、今話題の作家などの特集があります。歴史のある番組なので、一度くらいは見たことがあるかもしれませんね。
この番組、少なくとも3冊は毎週しっかり読み込まないといけないわけですから、出演者にとっては結構きつい番組です。ゲストの中には、「この本は面白くなかった。まったくわからない」みたいなことを言う人もいて、そのへんのNHK的な予定調和が崩れるところが見所でもありますが、そんなきつい番組だから、司会者は児玉清さんをはじめ4人いて、月一なんですね。だけど、アシスタント的な立ち位置の中江有里さんは、毎週出演しているのです。
今日は、司会が児玉清さんですが、やはり中江有里さんは出演しています。すごいなあ、と思うんですよね。私はほぼ毎週、「ガキの使い」の流れでなんとなく見ていますが、合評の時に、目をきらきらさせながら、いちばん熱く語るのが、中江さんなんですよ。ミステリーあり、時代小説あり、評論あり、哲学書あり、なんでもありの本を3冊、1ヶ月に4回あるとして、中江さんは月に12冊を読み込んでいるんですよね。それに特集も含めると、たぶん20冊くらいは読み込んでるのではないでしょうか。
すごいよなあ。いくら仕事とはいえ。読書家として有名な児玉さんでさえ月一なのに。時には、自分の興味とまったく違う本もあると思うんですよね。いくら本好きの人でも「私、この手の本、受け付けない人だから」とか言いたくなるときもあると思うんですよね。つまらない本も中にはあるだろうし。継続は力なり、なんてことを簡単に言ってしまいがちですが、なかなかできることではないですよね。毎週欠かさず出演している中江有里さんって、本当に素晴らしいなあ。
■ご参考
中江有里さんオフィシャルウェブサイト
大阪出身だそうですね。日記もありますよ。
中江有里さんインタビュー(e-honのサイト)
中江有里さんインタビュー(JTのサイト)
中江有里さんインタビュー(エスカーラのサイト)
下記の『結婚写真』や『納豆ウドン』について語ってらっしゃいます。
↓小説も出されているようですね。
知る人ぞ知るJOBK(NHK大阪)主催の
「第23回BK
『納豆ウドン』の小説版も収録されているそうです。
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