« 自己表現とブログ。 | トップページ | 吉本隆明さんの「対幻想」だけは、私には理解できないのです。 »

2007年9月28日 (金)

らも。

 本棚から中島らもさんの本を出して読んでみる。文章が案外若い。生らもさんは春一番コンサートで見た。炎天下、黒いコートを着て、ストラトキャスターにディストーションをかけて、ただただかき鳴らし唸ってた。フラフラしてて、今にも倒れそうだった。午前中なのに泥酔してた。今思えば、酒のせいではなかったのかもしれない。
 大阪の進学校で落ちこぼれた私にとって、らもさんは救いだった。関西の元神童たちは、登下校の電車の中で、三島由紀夫と中島らもを読みふける。京大や阪大の赤本を詰め込んだ学生鞄から、過剰な自意識がこぼれ落ちる。
 らも。らも。らも。なぜらもなのか。無意味な問いを繰り返し、何とかなるやろ、と呟いた。らもさんがエッセイ稼業をやめ自分の物語を書き出したとき、私は何とかなる人生を歩き出し、らもさん頼みを卒業した。

|

« 自己表現とブログ。 | トップページ | 吉本隆明さんの「対幻想」だけは、私には理解できないのです。 »

回想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214429/16595605

この記事へのトラックバック一覧です: らも。:

« 自己表現とブログ。 | トップページ | 吉本隆明さんの「対幻想」だけは、私には理解できないのです。 »