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2007年9月16日 (日)

W-ZERO3[es]礼賛(7)

 新型のAdvenced W-ZERO3[es]が出てずいぶん経ちましたが、私はまだ初代[es]ユーザーです。アドエスは黒はちょっと格好いいなと思いましたが、売れ行きはどうなんでしょう。電車の中とかでも、まだ私は一度も見かけたことはありませんし、CMで売れてますという時は、まああれなんで、ちょっと心配。

C3_image_11Img_20070116t2026283481   個人的な意見ですが、新型を出すなら、がんばってワンセグを実装すべきだったのになあ、なんて思います。この手のニッチ製品は、あらゆる点で最新のケータイ端末より機能が上でないといけないのに、ケータイでワンセグの時代に、ワンセグが別売りなのは非常に残念。その1点で、やっぱり所詮はPHS端末のイメージがついてしまうかも。私は、旧[es]のワンセグチューナー(参照)を持っていますが、あれは大きすぎるし、感度が悪くてもうひとつでした。

 さて、しばらく更新が滞っていた『W-ZERO3[es]礼賛』ですが、再開です。今回は、スケジュラー(予定表ソフト)についてです。私が使っているスケジュラーは、Offisnailさん作の『OffisnailDate』。私がスケジュラーに求めるほぼすべてが『OffisnailDate』は持っていて、何かと重宝しています。
 このスケジュラーという分野は、PalmやZaurus、WindowsCE(WindowsMobile)では、中心的なソフトウェアで、それこそ様々なソフトウェアが作られていますよね。それぞれ、ソフト作者さんたちの考え方が盛り込まれてどれも個性的。だから、どれがいちばんなんて本当は言えないのです。それこそ、ユーザーがスケジュラーに何を求めるかによって評価が違ってきます。
 でも、ただひとつ言えることは、WindowsMobile純正のスケジュラー(Pocket Outlook)は駄目。あれは、何なんでしょう。好意的に考えれば、Microsoftがあえてしょぼく作って、フリーソフト文化を育てようみたいな上から目線の配慮かもしれませんが、本気ならちょっとなあ。Outlookとの同期以外は、しょぼすぎます。これを使い続けると、ストレスがたまるだけ。絶対に慣れることはありません。なので、[es]を買った人は、ぜひスケジュラーソフトの導入をおすすめします。
 
■私が予定表に求めるもの、それはシンプル

 スケジュラーソフトのうんぬんを語る前に、まず紙の予定表について。いわゆる「手帳」のことですね。年末になると文具屋さんや本屋さんに手帳が並びますよね。システム手帳用もあったり、いろいろ選べます。だけど、なかなかこれが、私にとっていい感じの手帳がないのです。
 私は「週間スケジュールがぱっと見てすぐわかる」ということがいちばん大事だと思っています。それは、私が1日のスケジュールを分刻みでこなすみたいなエグゼクティブでもないし、長期にわたるソフトウェア開発など様々なメンバーの進捗を複合的に管理する必要もないからかも知れません。複雑な機能性は求めないのです。
2007y09m18d_145824955  ですから、1週間が見開きで見渡せるタイプがベストで、ほとんどがビジネス用途なので、土日は平日とは同じ面積である必要はありません。結局、左ページに(月)(火)(水)。右ページに(木)(金)(土・日)。そういうレイアウトが必然的にベストになるのです。左の図のような感じですね。これが簡単に見えて、なかなかないんです。
 1週間分を見開き2ページにレイアウトする際に、割り切れずに余った空間に新しい機能を盛り込んでしまうんです。いわゆる差別化というやつですね。ToDoチェックリストやら、豆知識やら、月カレンダーとかね。紙の手帳でさえ、ベーシックなものがなかなか見つからないんです。

Honohiyori  また、このビジネス用とはまったく逆の手帳もあります。ご存知『ほぼ日手帳』です。(写真は「ほぼ日」より)1日1ページたっぷり書けて、土日も平等。これはもう予定表ではなく「日記帳」ですよね。私も2年前に使いましたが、左の写真にあるようなコンセプト通りの理想的な使い方はできませんでした。話のネタにはずいぶんさせてもらいましたが。
 リア充という言葉が流行っているみたいですが、リア充できないつまんない自分をこの手帳に思い知らされて、私には向きませんでした。それに、ビジネスでは見開き一週間がメインになってたほうが使いいい。ちなみに、2008年版は週間予定がまさに前述のように変化してて、そのへんの進化の仕方はさすが「ほぼ日」だと思いました。

 そんなことを手帳に求める私ですので、[es]というモバイルギアに入れたい手帳も、そういうリアル手帳に近いものなんですね。多くのスケジューラーを試してみると、だいたい2通りに分類できるような気がします。ひとつは、リアル手帳をデジタル化したもの。そして、もうひとつはデジタルから発想したもの。デジタルの特性から発想したスケジュラーは、名作も多いのですが、私にはどうも向きませんでした。進捗管理をメイン機能にしたものが多くて、いまひとつその便利さを実感できませんでした。

■手帳と同じ感覚で、手帳より便利な『OffisnailDate』

Photo で、いよいよ『OffisnailDate』です。これは、もう私の不満を一気に解消してくれたみたいなスケジューラーでして、感心しきりです。まずは、週間予定画面。ね、完璧でしょ。色づかいもいいですよね。こういう毎日使うソフトは、小さな工夫が決め手になるような気がします。まずは[es]の小さな画面を最大限に使っていますよね。余白を排して、広く表示しています。罫線も細く、シャドウや立体処理もなく、非常にシンプル。また、この画面はほぼ手書きの紙手帳と同じ感覚です。そこがすごく私にとってはいいのです。
 基本となる週間予定画面がこれだけきちんと作り込まれていれば、そこから先は、もうデジタルスケジュラーの独壇場です。右ソフトキーをポチッと押すだけで、日画面、月画面、年画面へと変化します。これは、紙の予定表にはないデジタルの良さです。紙だと、もう一度書き直さないといけないですからね。

Photo_2Photo_3Photo_4 日画面もシンプルです。写真でもわかるとおり、20時間分が表示されていますので、少し後の予定でもにスクロールせずに見ることができます。これは、こういうモバイルギアでは非常に重要なことだと思います。これは、[es]本体の基本操作でも言えることですが、1つ操作が増えるだけで、一気に使いにくくなってしまいます。
 月画面も、わかりやすいです。週画面では土日は平日の半分の面積ですが、ここでは同じです。これもいいんです。月画面の主な役割は、予定日と予定日のあいだに何日あるかの確認です。プレゼンまでもう3日しかない、やばい、という感じですね。だから、ここは土日は平日と同じであってほしいんです。年画面もきれいに整理されています。字間の取り方も絶妙です。
 
■私は『OffisnailDate』で手帳がいらなくなりました

 私は、モバイルノートPCを持ち歩いていた時期があって、一時期、スケジュールをPCで管理しようとしたことがあったのですが、すぐに紙に戻ってしまいました。でも、この『OffisnailDate』を使い出してから、紙の手帳がいらなくなってしまったんですね。詳しくは、他のレビュー記事を参照していただくとして、予定の入力も簡単で、ほとんどストレスは感じません。
 また、このソフトはスタンドアローンなスケジュラーではなく、Pocket Outlookと完全連動していますので、OSに組み込まれたPocket Outlookの機能がほぼ使えて、PCとの同期も完全にできるのです。それに、そのことが影響しているのでしょうが、非常に軽いのです。メモリもあまり食わないし、操作感もサクサクという形容がぴったりな感じです。
 プログラミングのことはまったくわからないのですが、これだけのソフトをこれだけ軽快につくるのって難しいと思うんです。Offisnailさんおご努力は大変なものだったと思います。私はβ版から使っていたのですが、試用して小さな不具合やバグ等を報告されていた人たちとの気持ちのいいやりとりは、見ていてうらやましかったくらいです。私はあまりソフトのこととか詳しくないので、その情報を参考にすることしかできなかったのですが。

 少し前に、W-ZERO3のソフトウェアコンテストがありましたが、その部門賞を、Offisnailさんの『OffisnailDate』が見事受賞したとき(参照)、PCの前で、なぜか自分のことのようにうれしかったことを覚えています。このソフトを使っている人は、みんなそんな気持ちだったんじゃないかな、と思います。派手さはないけど、使うほどに、じわじわその良さを実感できるソフトなんですよね。なんか書いているうちに私が作ったソフトのような気持ちになってきましたが、ぜひ、みなさんもよかったら使ってみてください。

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コメント

楽しく拝見しています。ただ個人的な感慨なのですが,ワンセグは私はいらないと思います。っていうかワンセグって外でしか見ることができない場合が多いように思います。そこで,私はSlingBox Playerを使っています。赤外線リモコンとルータを組み合わせたような機器を使ってHDDレコーダーなりスカパー!のチューナーなりTVなりを視聴しようというソフトウェアです。3万円近くかかるので,手軽にというわけにはいかないですが,ワンセグのように屋内では都心以外ではほとんど視聴できない物を入れてもらっても困るなあというのが正直な感想です。

投稿: 山田@MN | 2007年9月18日 (火) 19:56

すいません。途中で送信しちゃいました。確認しないとダメですね。申し訳ありません。HSDPAの携帯電話やEM・ONEだと非常に快適に視聴できますが,ウィルコムの回線でもなんとか視聴できます。画質は劣りますが動画として見ることは可能です。私の場合は,各種HSDPA利用可能な機器もありますが,エリアの広さと手軽さでAdvanced/W-ZERO3 [es]で見る場合も多いです。まあ,ワンセグがある方がいいって人が多いのでしょうけれど,私はワンセグとか入っていたら絶対に買わないでしょうね(それゆえ店頭売りのLOOX Uを買う気にならなくて困っています)。

投稿: 山田@MN | 2007年9月18日 (火) 19:58

山田@MNさん、どうもです。

SlingBox Playerをお使いなんですね。チョコレートみたいな形のやつですよね。私なんかの奥手には確かに敷居が高そう。でも使い出すといいんでしょうね。通信速度はあれだけど、確かに、エリアの広さはすごいアドバンテージになりますね。

ワンセグは、まあ、あくまで対ケータイ市場として考えたときにという話なんですね。[es]ファンとしては、もっともっと広い層にもアピールできたらいいな、と。

話が変わりますが、旧[es]のワンセグチューナは感度悪すぎです。都内(中野区)のマンションでは何も受信できません。あれは失敗でした。新しいのはましになってるのでしょうか。あのときは、ちょっと期待してただけにショックでした。

投稿: mb101bold | 2007年9月18日 (火) 20:27

とまあ、いろいろと時間をあけて考えると、私の場合、やはり広告屋っぽい考え方してるなあと思いました。

まずは、[es]はケータイであるという前提で、それがカスタマイズできると。つまり、「カスタマイズできるケータイ」として、今の高機能ケータイに対して存在意義を見出したい。ならば、ケータイができることは内臓くらいしといてほしいなあということですね。

でも、[es]ユーザが本当に求めてることや、[es]が持ってるよさの活かし方としては、SlingBox的な方向なのかもとも思いました。

投稿: mb101bold | 2007年9月19日 (水) 15:04

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