それでも「はてな」はいいと思うんだけど。
私は「はてなダイアリー市民」ではありません(って最近メモ用に開設した「はてなダイアリー」の管理画面に書いてあった。この「はてなダイアリー市民」ってなんだろう?税金を払ってないから市民になれないのかな。でも、まあ不都合がないからどうでもいいんですが。)。でも、ココログブロガーからすると、やっぱり「はてな」は他のネットコミュニティーと比べるといいなあと思います。あっさりしたIDのつながりというか、そんな感じが心地いいなと思います。他のブログサービスを利用しているブロガーが、サブブログで「はてな」を利用するの、分かる気がします。
半月ほど前に『「はてな」のこと少しわかってきた。』というエントリを書きましたが、そのときより「はてな」のことはもう少しだけわかってきたつもりだけど、まあ、あんまりそのときの気持ちと変わっていません。ネットに自発的にかかわってから半年もたたないので、わりとニュートラルにネットのいろいろを見ることができると思うんですが、「はてなブックマーク」なんかはあいかわらず親切だよなあ、と思います。自分のためのブックマークと、他人のためのプラスアルファを残すことができるのが、とってもよいなあと思います。
ただ、べた褒めばかりはできないところもあって、いわゆる「はてブ」的な悪意みたいなコメントの集中砲火も見受けられて、確かに、「はてなブックマーク」をはじめ、「はてな」のシステムは、悪意を誘発しやすい面をシステムとして内包してるなあ、というところもなきにしもあらずです。「はてブ」のコメントでも、「はてながいいんじゃなくて、はてなにいる人がいいのですよ。」と書いてあったりました。私はそのコメントの感覚がすごく好きですが、その人が気軽に善意=親切を表明できるシステムは、使う人によっては悪意を気軽に表明できるシステムでもあるんでしょうね。
ああいう悪意のあるコメント(人によっては単なるネガティブコメント)って、人によってはけっこうまいるだろうし、ブログやめようかなと思うかも、と思うし、ちょっと他人事ながらさみしい気分になることもあったり。「はてブ」って、基本は、このエントリって面白いよ、というのが持ち味なのになあ。ちょっとちゃうな、と思ったらスルーすればいいと思うんですが。そうはいかないものなんですかねえ。反論とかはブログでやればいいじゃないですか。ねえ。
でもこれは、ちょっと醒めた言い方だけど、そういう「はてな」的な親切とのコインの裏表なんだろうなと思います。もちろん、その悪意をいいとは思わないけど、メリットとリスクの等価交換なんだろうなと思うんですね。実名匿名論争関連のエントリでも書きましたが、これだけネットの人口が多くなってきたら(私のような邪魔臭がりがブログ書くような時代(参照)ですものね)、それはいろいろありますよね。それは、社会だって同じですよね。その等価交換のバランスが崩れてきたら問題でしょうけど、そのときは社会が許さない、というくらいにはネットの社会もバランス感覚は持っているのだろうと思います、というかそうであると信じたいです。そのバランスが崩れたら、まずは「はてな」がすたれます。そういう意味では、市場原理をある程度信じています。
ブログのコメント欄やトラックバックのシステムなんかもまさにそれで、私なんかもそれこそ試行錯誤中ですが、やっぱりコメントやトラックバックの便利さや、そこでのコミュニケーションのいい部分も享受しているなら、デメリットに関しては、あんまり無理しない程度に、それぞれが、それぞれの方法で、それぞれの思う等価交換に照らしながら四苦八苦しないといけないんだろうな、と思うんですね。ごみトラバを笑うくらいがいいんじゃないでしょうか。そういう梅田望夫さん的なポジティブさでネットに関しては対していきたいなと思います。せっかくネットの世界に入ったんだから、希望の言葉を語りたいなあ、と思うんですが、ちょっと甘いでしょうか。
じゃないと、なんかこうしてどれだけ疲れていても、ほぼ毎日エントリを書く気などしないじゃないですか。ねえ、そう思いませんか、ブロガーのみなさん。そして、新規参入組のブロガーのみなさん。お互い、明るく、強く、ゆっくり、自分のペースでやっていきましょうね。
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