んなもん知らんがな。
ここのところ仕事で夜が遅く、家に帰るのが深夜になってしまいます。で、帰ってきてまずすることがラジオのスイッチを押すこと。もちろんFMなんかじゃなくてAMです。知らなんがな。
というわけで、タイトルの話題に。深夜はAMラジオを聴くのですが、水曜深夜はTBSラジオの「雨上がり決死隊のべしゃりブリンッ!」。そのコーナーでなかなか面白いのが「知らんがな」のコーナーです。たとえば、今日採用されたネタは「うわっ、俺、気づいたらアーモンドチョコばっか食べてるわ。なんでやろ、なんでやと思う?」「知らんがな!」という感じです。
このブログは「ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)」と決める前は、「んなもん知らんがな。」にしようと思っていたこともあり、なんか「知らんがな」のコーナーに親近感がわくんですね。ちなみに「んなもん」は「そんなもの」の大阪弁で、「そんなもん」に感情を入れたときの発音を表記したもの。ちなみにエントリに「。」をつける癖は、広告屋だからですね。やっぱり、タイトルというよりキャッチコピーに近い感覚があるんですよね。んなもん知らんがな。
ブログって、言ってみれば「んなもん知らんがな。」そのものですよね。社会派ブログとか、アニメなどの趣味ブログとかは、それなりに情報に意味というか意義があるのでしょうが、私が書いているブログなんかは、ほんと読む人にとっては「知らんがな」の連続でしょうね。これは私のブログに限らず、私が愛読している多くのブログも「知らんがな」系です。
余談ですが、有名人ブログなんかは、ブログになると商売で書いている文章やおしゃべりとの落差で、有名じゃない人のブログよりも「知らんがな」度がきわだつ傾向にありますね。「今日は久しぶりのオフ。この頃はまっているのが焼酎。うまいんだなあ、これが。私は断然、芋派‥‥」知らんがな。
それぞれの人が、それぞれの状況で生きていて、その生活の中で思ったことを書き綴るのがブログだとすれば、その人以外は「知らんがな」になりますよね。でも、そういうところが、ブログの魅力の魅力なんでしょうね。なんか万葉集みたいで、ギザ好ましすなあ、という感じです。読みながら、納得したり、共感したり、反発したりしながら、読み終えて、すっーと息を吸って、んなもん知らんがな、とつぶやく感じがブログだなあ、と思います。
で、明日もまたブログを覗きに行って、あっ、元気そうだな、顔も名前も知らない人よ、みたいな感じで読みはじめて。そして、明日もまた、納得したり、共感したり、反発したりしながらつぶやくんでしょうね。んなもん知らんがな、って。と書く私のブログも、そんなふうに読まれたらうれしいなあなんて。知らんがな。
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コメント
「んなもん」は方言ではありません
投稿: 名無し | 2008年1月 5日 (土) 23:46
記述が正確ではなかったかもしれません。正しくは「そんなもの」の「もの」が関西では「もん」になる傾向が高く(ばったもん、ぱちもん、とっぱもんなど)、「そんなもん」になり、それが話し言葉では「そ」が略される傾向にあるということですね。
投稿: mb101bold | 2008年1月 6日 (日) 01:08