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2007年11月21日 (水)

推奨してるわけでは決してなくて、お嫌な人には拒否する権利があってもいいのかな、ということなんです。

otsuneさんという方から先日のエントリにコメントをいただきました。(otsuneさん、はじめまして。コメントありがとうございます。)長くなりそうなので、エントリにさせていただきました。コメントをきっかけに、いろいろ考えたので、そのコメントに答えるかたちで書いていきたいと思います。まずはコメントを再録します。

「自分のサイトをcocologからハイパーリンクされないようにする機能があるといいですね」というのもアリなのでしょうか? もしくは「自分の本をレビューされないようする機能があるといい」とか。ソーシャルブックマークという他人の領域に書ける事を外部から制限するという発想は独特ですね。(もちろん名誉毀損・脅迫などは法的に駄目なので論外です)

まずハイパーリンク制限に関しては、それがウェブの本質である限り無理でしょうね。こういう答え方すると、私がリンク制限をしたいみたいに思われる可能性もあるかなと思いますので、慎重に書きますが、私は無断リンク禁止派でもなく、リンクするならホームにね、みたいなことを言う派でもありません。それは言っておきますね。ハイパーリンクはウェブの魅力のひとつです。

ただ、心情的にはかつてから無断リンクを主張され、今まで楽しくやっていたウェブの人たちが、ウェブの発展とともにその主張が無碍にされるのは「気の毒」だなあ、という感情は持っています。これに関しては今のウェブに慣れていただくしかないかな、なんて思っています。それは時代の流れだからしょうがないですよね。それと、私はリンク、コメント、ブ米、ご自由にと思っています。というか、ウェブですものね。当たり前です。とりたてて言うことではないですよね。(もちろん法的に駄目なのは論外ですけどね)

で、なので、コメントでの質問である上記2つはアリかナシかで言えばナシですね。レビューもブログで書くのは自由です。制限できません。じゃないとこんなブログなんか書かないですよね。等価交換。書くかわりに書かれるのも自由。

でも、アマゾンとかはてブとかに関しては、もしかするとありなのかもなと思うところはあります。アマゾンであれば、出版側が本をアマゾンの流通に乗せないことはできそうですし。(もちろん、アマゾンに乗せたらレビューはなしではあり得ません。)はてブに関しても、お嫌な人はもしかするとそこで論議されることを拒否する機能はありなのかもな、と。それは、はてブがいいところでもあり、それを問題にする人にとって、いやな機能であるのは、そのエントリ単位でコメントが羅列され集合的になる部分なのですから。(私はこの機能は好きですよ。)であれば、それはお嫌な人には拒否する権利があってもいいのかな、なんて思うわけです。それは、その機能は、個人のウェブ上のブックマークを超えた独特な機能だから。ここに関しては、それがソーシャルブックマークだろっていうツッコミも成り立ちそうですが。

もちろん、モラルの問題は別にして、ブログに関しては、批判コメントも、批判トラバも自由です。でも、そのブログにはコメント欄とトラバを閉じる機能は実装されてますよね。これは、コメントやトラバでつながることを捨てる変わりに、批判されなくても済むという等価交換ですよね。でも、ウェブ2.0的なサービスにはそれが今ないんですね。それは、なんとなくこれからのウェブの課題のように思えてきました。ウェブの専門家ではないからこれ以上は言及できないですが。

ここで誤解されないように慎重に書きますが、私はその機能が実装されたとしてもそれに乗るつもりもありませんし、その機能を使おうとも思わないです。アマゾンの例がわかりやすいかもですが、今の出版で、ネガティブレビューの可能性があるからといって、アマゾンに乗せない本はほとんどないでしょう。ロングテール理論を紐解くまでもなく、不特定のネガティブレビューが乗る可能性があるかわりに、少部数本でも売れるのですから。でもお嫌ならアマゾンに乗せない手はありますよ、ということです。それは担保されててもいいし、されてると思うのです。でも、はてブにそういう機能が実装されたとしても、実際はその機能を使う人はあまりいないんじゃないでしょうか。

私は、はてブを「新参ブロガーを支援するサービス」と書きました。私は、名もなき新参ブログを発見するこのサービスが大好きです。そして、私は「ブクマ禁止論」を書いているわけではありません。そのへんは、よく読んでいただければ理解していただけると思いますし、多くの人には理解されているように思います。

でも、そのはてブを不快に思う人がいる。これは事実ですね。(私じゃないですよ)そういう人たちも、それはウェブに書くことで期待できる不特定多数を期待してきっと書いている。だったら、はてブの機能として、自分のサイトはブックマークされない機能があれば、とりあえずはてブが集める読者からは、そのブログが期待する良質な読者も含めて疎外されてしまうかわりに不快さは消えるということですね。これは等価交換になるなと思うんですね。そういうアイデアです。でも、本当は、ブロガーとコメンターの個々人の問題として、時とともに成熟していくのがいいと思うんですけどね。

このはてブをめぐる水掛け論の究極の解決は、会員制のSNSや、会員制のサイトなんでしょうけどね。それは、やっぱりウェブ的ではないんでしょうね。それに、なんか発想として後ろ向きだし。私自身は、ほんと、繰り返しになりますが、時とともに成熟していくのがいいと思うんです。私は、ポジティブに過ぎるかもしれませんが、それを信じています。だからこそ、門外漢にもかかわらず先日のエントリをあえて書きました。

最後に、「ソーシャルブックマークという他人の領域に外部から制限する発想」というところについて。それが他人の領域であれば、そのとおり制限をかけるのは良くないですよね。そして、個々人のブックマークページは他人の領域です。そういう認識で間違いはないと思います。私は、サービスすべてが他人の領域であると思うのですが(だからスルーするという大人の態度が可能になります)、あえて見方を変えて見ると、エントリ単位でコメントが集合して見えるという部分においては、個々人の領域ではなく、公共性のあるインフラに近いという気もしないではないのです。そういう解釈は可能かもしれません。このへんは、考え出したら結構難しいですね。様々な領域に関連しますので。

あとね、なんか何度も言いたい衝動に駆られてしまうのですが、私はべつに自分のブログをブックマーク禁止にしたいわけではありませんし、推奨してるわけでもないので、そこのところはぐれぐれもよろしくお願いしますね。なんかてへへな感じですが。(うーん、絵文字って便利だなあ、絵文字使えないからなあ‥‥)

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コメント

なんだか、ホットスポットの逆の、クールスポットの話を思い出しました。最近はケータイのメールやら電話やら、どこにいてもプライベートの時間に干渉してくるものがあって、そういう環境がアンインストールされた環境があってもいいはずだ、世の中全てホットポイントにすりゃいいんじゃない!みたいな話です。しかし、微妙な問題ですねぇ

投稿: hiros | 2007年11月21日 (水) 02:29

>でもお嫌ならアマゾンに乗せない手はありますよ、ということです。それは担保されててもいいし、されてると思うのです。
後半に書かれているので蛇足ですが。
これは今はSNSや.htaccessなどのアクセス制限で既に担保されているとは思いました。
誰でも読めるblogで公開する=誰でもレビューできる売り場に出す
という感じで。

> 公共性のあるインフラに近いという気もしないではないのです。そういう解釈は可能かもしれません。
なるほど。「Googleの検索結果1ページ目は単なる1営利企業の領域だけど、実質的には公共性が有る(とSEO業者は主張してる)」みたいな理屈と感覚のズレに似ていると思いました。
ちなみに私は個人的にはGoogle検索結果に公共性があるとはとても思えていません。

投稿: otsune | 2007年11月21日 (水) 05:16

「ウェブの本質」という以前の表現の問題として、「名誉を守る権利」とか「いわれなき中傷を封じる権利」はあっても「公の場での振る舞いを言及されない権利」はないわけです。

ウェブにおいてカジュアルに表現できるがために問題が可視化される局面が多くなっています。けれども、一般の問題として「表現を公開したい」欲望と「言及されたくない」欲望の衝突をどうお考えでしょう。

私は「言及されてもよいと思う者だけが公に表現できる」「それが嫌なら、自分のノートやSNSや、非公開の場で表現すればよい」と考えています。

技術論にとらわれると本質を見失う気がします。

投稿: Yugui | 2007年11月21日 (水) 10:07

要するに「はてな村に晒されるのがヤだ」と思ってるひとに何か有効な選択肢はないのかという話なんですよね? これは。たとえば nicob noindex (http://blog.nicob.jp/2007/06/robotstxt.html) みたいな発想。
もちろん公開してる以上どこで誰に何を言われるかわからないというのはあたりまえなんですが、それでもここだけはヤ、みたいのはあるわけですよ。個々人が運営しているところに何か書かれるまではいいとしても、ニコブ(もうないですが)とかはてなとかのような不特定多数が同じ場で同じものをネタにできる環境に入れたくないという心理は別に特殊ではないと思います。反論・批判されること自体がイヤなんではなくて、相手が多すぎて応戦のしようがなくなる状況がイヤなんではないでしょうか。それを防ぐ手段が技術なのかルールなのかはたまた、というのは私にもなんとも言えませんが。
※参考 http://newsing.jp/entry?url=www.virtual-pop.com%2Ftearoom%2Farchives%2F000188.html

投稿: Death | 2007年11月21日 (水) 12:49

hirosさま、お久しぶりです。
なるほど、ホットスポットの逆のクールスポットっていう考え方があるんですね。うん、そういう気分はあることはありますね。でも便利と引き換えでどちらを選ぶかと言うと‥微妙な問題です。

投稿: mb101bold | 2007年11月21日 (水) 17:13

otsuneさん、こんにちは。

私もSNSとかで担保できてると考えてました。というか、実名匿名のときにそういう主張をしたこともあり、私自身は、おっしゃるとおり「誰でも読めるblogで公開する=誰でもレビューできる売り場に出す」感じで拙いブログを書いてます。でも、はてブの匿名性のデメリットを主張される方それは納得されないようです。じつは信念の部分ではotsuneさんに近いので何だか難しいのですが。

Googleについても同じことなんでしょうが、あるとすれば影響力という軸なんでしょう。私は個人的には、影響力という点で問題にならない多様性が生まれたらいいのになと思っています。はてブの場合は、加えて個人と集団という構図の可視化という軸なんでしょうね。でもそれは原則論から大きく外れるし線引きが難しいのはわかります。そのへんは個人的にもゆっくり考えたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

投稿: mb101bold | 2007年11月21日 (水) 17:50

Yuguiさま、はじめまして。

一般の問題として「表現を公開したい」欲望と「言及されたくない」欲望の衝突は、私個人はYuguiさんと同じ結論です。

ウェブがカジュアルになってきても、気軽に書けてみんなに届けられるかわりにその責任は負わないといけないのは変わりませんよね。

で上のコメントと同じになってしまいましたが、私もSNSで書けばいいじゃん、と思ってました。で、今もそう思うところもあるんですよね。でも、それではなかなか難しいみたいなので。

なんか今回と前回のエントリは主張にねじれがあってわかりにくかった部分はあるのかなと思います。これに懲りずに、今後ともよろしくお願いします。

投稿: mb101bold | 2007年11月21日 (水) 17:57

Deathさま、はじめまして。

コメントありがとうございます。私のエントリの論旨はおおむねそういうことです。私自身がそうだという話ではなく、ちょっとおせっかい気味な感じになってしまったので、わかりにくかったなと思っています。

ただ、いろいろ考えてみて、ウェブとか、ひいてはこれからの社会とかを考えるとき、hirosさんのクールスポットの話でもそう思ったんですが、こういうことはひとつの課題なのかなと思ったりもしました。リンク先も読ませていただきました。非常に参考になりました。今後ともよろしくお願いします。

投稿: mb101bold | 2007年11月21日 (水) 18:17

FYIですが、Gooブックマークにはrobots.txtで拒否指定があるサイトはプライベートでしかブックマークできないという機能が有るみたいです。

投稿: otsune | 2007年11月22日 (木) 02:02

gooブックマークにはあるんですね。しかもプライベートモードは許可というところがなんともよく考えられているというかなんというか。はてブはこういうやり方があるそうです。こちらは機能ではないですけど。
http://www.geekpage.jp/blog/?id=2007/11/22

投稿: mb101bold | 2007年11月22日 (木) 03:26

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