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2007年11月11日 (日)

おもろうて やがて悲しき スマートフォン

 やっぱりまた歴史は繰り返すのかなあ。mixiの「W-ZERO3[es]手放しました」というトピを読みながらそんなことを思いました。Palmも、Zaurusも、Mobile Gearも、CLIEも、歴史の法則に逆らえませんでした。そうそう、Newtonというのもありましたね。

 OSは、Windows Mobile、Palm OS、Zaurus OS、Linuxなんかがありますけど、OSの処理能力にかかわらず、こうした高機能情報端末は、生まれながらにニッチを運命付けられているというか、使ってみて思うのは、何もかもが中途半端だなあという感じ。例えば、ケータイの場合、電話、メール、インターネットで考えれば、普通のケータイ端末で十分ですよね。ケータイでも十分に普通のインターネットができるようになっていますし、mixiなんかはケータイからのアクセスがPCを抜いたそうです。ココログやはてなもケータイ対応になっているし。ケータイでもOperaブラウザのやつがありますし。

 高機能スケジュラーを使うとか、PCなみのメールとかインターネットとか、PDFやOffice系ファイルの閲覧と編集を求めるとW-ZERO3[es]を始めとするスマートフォンになるのでしょうが、その機能を追求すれば、当然その機能性での不満も出てくるわけで、じゃあ軽量ノートPCにするべか、みたいなことになってしまいます。逆にケータイとしては、やっぱり機能を求める分、安定性や操作性が相当犠牲にされているので、ケータイを使い慣れてた人がW-ZERO3[es]にすると、突然フリーズしたり、不安定になったりするとおろおろしてしまうみたいです。

 mixiのトピなんかでも、フリーズの問題とか、電話やメールといったケータイの基本機能の操作性の悪さが機種変更の上位に挙げられていました。あと、意外に多かったのが、充電池の持ちの短さもありました。

 私なんかは「W-ZERO3[es]礼賛」というエントリを書くくらいですから、このW-ZERO3[es]にかなり肩入れしていますので、mixiのトピの人たちを全員集めて、なんとか思いとどまるように説得したいくらいなんですが、まあそういうわけにもいかず。なに、このおっちゃんみたいなことになるだけですからねえ。という自分も、金曜の深夜に突然W-ZERO3[es]がフリーズ。リセットボタンも効かない状態になってしまったのですが、まあ私の場合、フリーズ上等、かかってこいや、みたいな感じで使ってますので慌てず電池を外して「フルリセット」敢行。でなんとか起動したのですが、Today画面に表示していたスケジュールがなくなっています。あれっ、もしかしてスケジュールデータが消滅?なんてことが頭によぎり、ちょっとあたふたしてしまいました。

 ヘビーユーザな方ならお分かりでしょうが、単純に時計もリセットされてただけなんですけどね。でもねえ、ケータイがフリーズという状況は、ふつうのケータイユーザはかなりしんどい出来事なんでしょうね。

 あと、充電池の持ちの問題ですが、本体のアンテナと電池残量の表示ランプは通常時に切る設定にしておくとか、液晶の照度を半分に設定するとか、こまかな設定をしないと確かに短いです。あと、はっきりと圏外とわかるところで長時間いる時は、電源を切っておくとかね。電波を探すのにけっこう電力を使うんですよね。そんなこんなで、思いっきり使っても1日は十分に持つんですけどねえ。でも、ふつうの人たちはデフォルトで使うでしょうし、気に入らなかったらすぐ機種変更が当たり前だしねえ。そもそも、ユーザに気を使わせる製品って、どうなん?という気もしないでもないです。

 Windows CEの頃から使っているユーザとしては、今のOSの進化や充電池の性能向上はすごいなあと思います。けれども、OSが進化しても、充電池がもっと持つようになっても、このスマートフォンという分野は、この分野のニッチ性みたいなことが壁になるんでしょうね。こういう分野は、海外のブラックベリーみたいに法人契約みたいな感じでいくしかないのでしょうか。

 広告であれもできるこれもできるとさんざん煽って、頭の中で期待がどんどん広がって、買って使ってみて、なんじゃこりゃ。このブログだって、大きなマス空間の中では屁の突っ張りほどの影響力もないでしょうが、W-ZERO3[es]の良さをいっぱい書いているから、煽りの一部にもなってるでしょうし。この悪循環を断ち切る方法はなんかないもんかなあ。私はあいかわらず便利に楽しくW-ZERO3[es]に付き合っていますし、これからも付き合っていくつもりですが、なんとなく、休日だし、時間もあるし、この素晴らしい端末の将来のことをぼんやりと考えてしまいました。

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