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2008年5月 1日 (木)

母の具合が悪くなって少しわかったこと

 いま大阪の実家にいます。母の具合が悪くなり、今回はそのための帰阪です。ゴールデンウィーク中ということもあって、仕事関係の諸々を最小限に抑えられたのは、ちょっと助かったなあという感じです。ゴールデンウィークは恒例の春一番コンサートを見に行くことにしているのですが、今回は見合わせることにしました。私としては、私の広告の師匠でもあるBRUCE06さんのレポートを楽しみに待とうという感じです。BRUCE06さん、コンサートのレポートよろしくお願いしますね。

 母のことをブログに書いていいのかどうかはよくわからないところがあって、いろいろ考えて、今のところは、やはり書かないほうがいいのかな、なんて思っていますので、すこしわかりにくい文章になってしまうかもしれません。ごめんなさい。

 母の具合が悪くなって、私自身、思うところがあったので、それを書きたいと思います。私は、ここのところ、ずっと家事やら母の対応やらをしていて、そういう目で社会を見てみると、いろいろと気づくことがありました。当たり前ですけど、病院も休日は休むんだなあ、とか、薬を出してもらって、それで2週間様子を見てください、って2週間もかよ、とか。まあ、これは愚痴かもしれませんが、でも、やはり医療は、相当な緊急時というものを想定してつくられているんだなあ、なんて思いました。父の愚痴は、ずっとそれ。でも、今の日本社会を考えれば、しゃあない部分はあるなあとは思いますが、いろんな日常のグラデーションの中に、けっこうきついことはたくさんありますね。

 予防医学なんてことが最近は言われていますが、それはどちらかというと、私のような元気な人を対象としていて、要は、それは健康増進という目的もあるけれど、市場原理みたいなこともあるんでしょうね。けっこう、私も父もへとへとなので、予防医学はいいから、そういう一大事の手前のグラデーションの部分のことを医療がフォローしてくれたら助かるんだけど、みたいなことを不謹慎にも感じてしまうんですが、その部分はあまり期待できない仕組みになっているな、と感じます。

 逆に、ありがたかったこと。それは、近所の人たちのやさしさとか気づかいです。私の実家はマンションですので、管理組合とか町会などもしっかり機能していて、案外コミュニティっていうのがきちんとあるんですよね。結構、長年入居している人もいらっしゃいますし。あれこれ、それこそいい感じで気づかっていただいています。それなりに情報化社会になって、いろいろなことをみんなご存知だったりします。そういう意味では、同じコミュニティでも都会的な良さもある。それは、なんだかんだ今の社会って、みたいなことは言われるけれど、私が子供の頃と比べると格段に良くなったような気がします。

 それと私事だけど、このブログのこと。母が急に具合が悪くなって、あ、ちょっといままでみたいに書けないな、なんて思ったんですよね。なんとなく。まあ、物理的な時間というのはありますけど、たぶんに気分的に。まあね、ブログなんて趣味だから、書けないと思ったら書かなくていいのですが、いつも偉そうに論をこねていることが、日常の出来事で揺らいでしまうのは、なんとなく、暇ネタとかも含めて、その書くという行為に強さがないからですよね。

 あ、この強さというのは、いわゆるマッチョとか言われるような強さってことじゃなくて、逆に、マッチョ的なものの唯一の弱さっていうのは、こういう日常の出来事のリアリズムにぜったいに勝てないってことだと思うんですね。仕事的な部分(言論的な部分と言ってもいいかも知れません)と日常的な部分を明確に分けていればいいのですが、そうでない指向性を持っている場合は、この日常のリアリズムと乖離してしまうのは駄目だと思うんです。吉本隆明さんなら、そういう知とか言論とかは、ぜんぶ駄目なんだよ、と言うところでしょうね。今回の出来事は、まあ、人生のよくある風景であるけれど、私の中のマッチョな部分になんか突き刺さりました。

 実際、私自身も、仕事に関しては、ほとんど影響なしですが、このブログに書くことは影響が出てしまう。それは、たぶん違うんだろうと思うんです。ほんとは、そのことが仕事にも影響をしないといけないし、ブログなんかでも、日常の出来事に影響されながら、これまでどおり書けなきゃいけない。そんなふうに、とりあえず私はやっていきたいと思っています。

 あと、思うのは、今のところ、詳しくは書かないことにしているけど、私がいま取り組んでいることや、そこでうまくいったことや失敗していることなんかは、けっこう、同じような状況の人たちには役立つのだろうな、と思ったりします。本当は、ブログに書くようなことではないな、と思うようなことが、ブログに書かれるべきことなんだろうな、なんてことも思いました。一生活者どうしがつながるウェブの姿は、明示的にははてブやTwitterでもあるけれど、黙示的にはこうした生活者の書いたものを読んで、単に助けられるだけの、一見コミュニケーションがないように見える、そんな沈黙のコミュニケーションなのだろうなとも思います。

 はてなの匿名ダイアリーというのは、そういう可能性を持っているのかもしれないなあ、と思ったりしました。でも、あそこはわさわさしてるコミュニケーションの場だけどね。でも、そのわさわさの時間が過ぎて、まだそのアーカイブが残されているならば、その沈黙のコミュニケーションのひとつの核になる可能性を秘めているのかもしれないです。とまあそんな感じで、まだまだ物理的な時間がない状態だけれど、ぼちぼちとね。ではでは。

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コメント

mb101boldさん、おほようです。(^0^)

増田の使い方間違ってどぼんな私が来ましたよ。(^^)


よかった。もっと感情的に暗くなってるかと思ったけど、(じつはそうかもしれないけど、)文章が見れて嬉しかったです。

お母様のことお察しします。病気っていつも何かを問われちゃうんですよね。でも、無理をしないでね。

ぼーるどさんの変化にちょっと期待してますよん。

ではでは~(^0^)/

投稿: ggg123 | 2008年5月 1日 (木) 09:11

ggg123さん、どもども。

増田さんと言えば、「名前を隠して楽しく日記。」というキャッチコピーが身も蓋もなくて好き(^^)

で、有給もらって暇なんで、増田を眺めてたらさっそくNHKの連続テレビ小説のこと書いてる増田さんがいましたね(^^)

あれ、私も気になってたんですよね。いったいどういうマーケティングでダンスがテーマなんだか、すごく気になります。朝からクラブですよ。私は、今年の紅白で、紅組、白組入り乱れてダンス合戦が行われるに1票。

ではでは(^0^)/

投稿: mb101bold | 2008年5月 1日 (木) 10:59

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