「ロックな生き方」メモ・追記
得意先から会社に戻ると、後輩が「局長、探してましたよ。」と言うので、局長室を覗くと、開口一番「あのさあ、急ぎの仕事を頼みたいんだけどさあ」。というわけで、前回のエントリの追記が書けませんでした。なので、新しいエントリを起こして続きを書きます。
というか、前回のエントリに追記せずに新しいエントリを起こしてしまうところがすでにロックじゃないですね。それに前回のエントリにも、しっかりこのエントリのリンクを置くせこい感じは、ますますロックじゃないですね。
手始めに、gooランキングに「ロックな生き方をしていると思う有名人ランキング」(2007年11月集計)というものがありましたので、その引用から。この書き出しも、ロックじゃないですねえ。こういうのは、ロックとは、という感じに断定するのがロックな気がしますが、それはともかく、このランキングはちょっと面白いです。
goo ランキング |
ロックな生き方をしていると思う有名人ランキング |
1 | 内田裕也 |
2 | 忌野清志郎 |
3 | 矢沢永吉 |
4 | オノ・ヨーコ |
5 | 北野武(ビートたけし) |
6 | 所ジョージ |
7 | 楳図かずお |
8 | 石原慎太郎 |
9 | 加藤登紀子 |
10 | テリー伊藤 |
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忌野清志郎さんが矢沢永吉さんを抑えて堂々2位。解説には、例の「FM○○腐ったラジオ」とテレビで歌ったエピソードが書かれていました。4位のオノ・ヨーコさんも意外です。楳図かずおさん、テリー伊藤さんもどう考えればいいのか。加藤登紀子さんは、ジャンルで言えば完全にフォークです。
ここには表示されていませんが、リンク先には30位まであって、面白いところでは、12位の瀬戸内寂聴さん、18位の鳥肌実さん、22位の宮城まり子さん、24位の角川春樹さん。27位の西原理恵子さんは、ものすごくわかります。
ロックな生き方をしている人の特徴としては、結構おしゃべりな人が多いということですね。定番的な考え方ですが、ロックな生き方をしている人の代表格は矢沢永吉さんのような気が私はしていて、その永ちゃんは、インタビュー映像とかを見ていると、意外なほどおしゃべりなんですよね。ほんと、えっ、永ちゃんって、こんなにおしゃべりだったっけ、と思うくらい。言葉が泉のように湧き出ているんです。
それと、ロックな人って「○○○○のオールナイトニッポン」が似合うような気がします。「内田裕也のオールナイトニッポン」も想像できます。この流れで言えば、私なんかが考えると、上位には絶対に寺内タケシさんは入ってきます。寺内さんは、存在自体がロックそのもの。「寺内タケシのオールナイトニッポン」は聞いてみたいなあ。かける曲は全部自分の曲なんでしょうね。きっと全編自伝だと思います。
ロックな人の最大の特徴は、信念が強いことでしょうね。悪い言い方をすると融通が効かない。だから、オールナイトニッポンならできるけど、FMは無理そうです。交通情報とか無視しそうだし。FMが似合うのは、どちらかと言えばファンキーな生き方をする人のような気がします。
ブルースな生き方の人は、オールナイトニッポンの裏番組という感じがします。伊集院光さんは、ブルース魂があるような気がします。雨上がり決死隊にはブルースがあるけど、ナイティナインには、ブルースはないような。というかナイティナインは、ロックな感じがしますね。特に岡村さん。お笑いサイボーグを自称してしまうところなんか、とってもロックです。
松本人志さんは、そんなロックとかファンキーとかブルースとか、そういうくくり自体が嫌いな感じがしますね。もちろんフォークでもないし。よく考えれば、信念という意味ではロックっぽいけど、ロックじゃない感じの人はいますね。桂枝雀さんも、同じように、どの類型にも入らない気がします。
そう言えば、映画「スウィングガール」の中の台詞でこんなのがありました。
「すべての人間は2つに分けられる。スウィングする者と、スウィングしない者だ。」
このスウィングというやつ、くせ者で、なかなか説明が難しいんですよね。スウィングとは何かは、なかなか説明しづらいんですが、ジャムセッションをするとスウィングしているかしていないかは、感覚でわかります。この分かり方は、けっこう残酷なほど。スウィングはジャズのイディオムですが、これを全領域に拡張させるとグルーブという言葉になりそうですが、ロックにしても、ブルースにしても、ファンクにしても、まあ、フォークも演歌そうだけど、それが成り立つ条件は、このグルーブなんでしょうね。
なんかどんどん本題から離れていきそうなので、本日はこのへんで。それにしても、この2日間ほど、とってもロックでブルースでファンキーでした。ちょっと疲れたので、そろそろ寝ます。おやすみなさい。
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コメント
ロックは、キース・リチャーズです。
忌野清志郎は、賛成してくれるはずだ。
投稿: denkihanabi | 2008年10月30日 (木) 02:22
おはようございます。乱入者です。
私、大阪・京都に住んでた時期がありました。その時何気に好きだった芸人こそ、
私的には「ロックな生き方」でしょうか?
越前屋俵太。
で、一体彼は今何処で何を?
投稿: 乱入者 | 2008年10月30日 (木) 06:58
>denkihanabiさん
ストーンズはあまり詳しくはないんですが、そういう意見は多いようです。
>乱入者さん
俵太さん、確か越前屋電視社という会社を立ち上げて企画をやってたような。最近は俵越前という名前で書家をやっています。テレビも復活したみたいですよね。彼はロックですね。
あと、ぜんじろうさんもロックですよ。アメリカでスタンダップコメディをやったり。
投稿: mb101bold | 2008年10月30日 (木) 11:06
ブルースな生き方
第一位、木村充揮。笑
投稿: のばらパパ | 2008年10月30日 (木) 11:53
関西勢が強そうですね。笑
投稿: mb101bold | 2008年10月30日 (木) 13:11
こんにちは。皆さんイメージ的に分かりやすい方々ですね。天然マイワールドで社会的に機能し成功もした?印象の面々。
私の中でブルースは圧倒的に関西地区というか、大阪の方々。
漠然としてますが、臭気というかsoulというか・・・
そういうローカリティーは素敵に思います。
投稿: kaz | 2008年11月 3日 (月) 02:21
kazさん、どうもです。
それは確かにそうですねえ。ロックな人は成功(サクセスという方がニュアンス的に正しいかもですが)がひとつのキーワードですね。
ブルースには成功はあまり関係ない感じ。元憂歌団の木村さんなんて、お客さんと「木村のアホー!」「アホ言うもんがアホじゃ!」ですからねえ。
きっと大阪というか関西のローカリティーも影響しているんでしょうね。だって、大阪の街を夜歩いていると、聴こえてくる音楽が明らかに黒いですから。ブルースとかソウルばっかり。
投稿: mb101bold | 2008年11月 3日 (月) 02:30