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2008年11月10日 (月)

おにぎり考

 おにぎりが好きだ。海苔の下にかくされている、ふっくらしたごはんが好きだ。一口二口するとご飯の中からあらわれる控えめな具が好きだ。私は昆布派だ。ごはんにしみ込む醤油がいい。と、「デイリーポータルZ」の大塚さん文体にチャレンジしてみたものの、いまいち似てないし、しんどいのでいつもの調子に戻します。

 おにぎり、便利ですよね。仕事のときとか。おにぎり、おいしいですよね。私は昆布が好きですが、この好みは大阪人に多いようです。このところ大阪にいることが多く、大阪のスーパーやコンビニで食料を調達しますが、いつも昆布だけ売り切れになっています。大阪は昆布好き。とろろ昆布を巻いたおにぎりも人気だし、うどんの出汁も昆布だし。

02_3 ちなみに、マイボイスコム株式会社が行った『「おにぎり」についてのインターネット調査』(2008年7月1日〜7月5日・回答者数13,876)によると、好きなおにぎりの具では『「鮭」が70.0%で2位以下をやや引き離してトップ、以下、「たらこ」(54.9%)、「ツナマヨネーズ」(53.8%)、「辛子明太子」(52.7%)と続きます。』とのことでした。

 私が好きな昆布は第5位です。鮭がすごい人気ですね。これは意外でした。てっきりツナマヨだと思っていました。イクラがランキングにないですね。項目になかったのかもしれませんが、コンビニでは高級おにぎりの代名詞っぽいのに、なぜなんでしょうか。(追記:ありました。12位ですね。)

 私はイクラおにぎりが苦手。おにぎりに入っているのは、ちょっとねっとりしたイクラだし、なんか生臭い気がします。これを言うと、いつもおいしいイクラを食べたことがないから言うんだよと言われてしまいますが。

 コンビニのおにぎりは、海苔とごはんの間にフィルムが挟んであって、食べるときに両端を引っ張って合体させるタイプが多いです。パリッとした海苔が楽しめるし、時間がたってもつくりたてっぽくて、いまではおにぎりと言えばあれ、という感じですが、あのタイプのおにぎりがはじめて出て来た時、うわっ、これすごいなあ、とびっくりしました。

 あのタイプを開発したのは、大阪の「志のぶ寿司(現・シノブフーズ)」です。大阪では持ち帰りの寿司屋さんとして親しまれていました。街の商店街にはかならずあるチェーン店です。そんなお寿司屋さんが突然「引っ張るだけのおにぎりQ」というCMを流しはじめて、店頭で大々的におにぎりを売り出したんですね。子供ながらも何事なんだろう、と思ったのを思い出します。

 シノブフーズのウェブサイトを覗いてみると、もうお寿司はつくっていないんですね。あのアイデアひとつで業態まで変えてしまったんですね。すごいもんです。開発された当時の「おにぎりQ」は、いまのてっぺんの赤いカットテープを引いて、外装を割り、両脇からフィルムを剥がして行くタイプではなく、てっぺんをカットして、てっぺんからフィルムをにゅっと引っ張る「パラシュート型」と呼ばれるタイプでした。

 東ちづるさんですね。なんかこの「引っ張るだけの、おにぎりQ」のジングルが懐かしいです。おにぎりをあたためるという習慣は、関西では残念ながら定着しませんでしたね。北海道では、わりとメジャーな食べ方だそうです。北海道では「おにぎりあたためますか」というローカル番組が人気があるそうです。「おにあた」と略されたりして親しまれているとのこと。

 あたためると言えば、大阪では「あたためる」というのを「ぬくめる」と言います。これ、共通かなと思ったのですが、東京では「弁当をぬくめる」という言い方がまったく通じませんでした。あと、「片付ける」の意味の「なおす」も。どうしても「修正・修理する」の意味にとられてしまうようです。

 コンビニのおにぎりの唯一の不満。それは、ごはんに塩味がついていないところです。(それとも微妙に塩味がついているのかな。ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示よろしくです。)手に塩をつけてにぎる家庭のおにぎりには、それこそ、文字通りいい塩梅に塩味がついていて、あれが本当のおにぎりの味のような気がします。でも、コンビニのおにぎりは、今のままのプレーンなごはんでいいような気もします。家庭は家庭、コンビニはコンビニでいいんじゃないでしょうか。ということで、やっぱり、家庭のおにぎりがいちばんです。

Onigiri_at_an_onigiri_restaurant_by  あと、気になるのは、おにぎり専門店のおにぎりって、どうして海苔が立っているんでしょうね。ウィキペディアの「おにぎり」に掲載されていた専門店の写真も海苔が立っていますね。カッコいいからでしょうか。それとも別の理由があるのでしょうか。

 私は、おにぎり専門店の味噌汁が好きです。どこも、味噌汁、がんばってますよね。煮干しを使っていたり、味噌もきちっとすり鉢ですってあり、なめらかだったり。

 最後に、楽しいウェブページのご紹介です。NHKの「全国のおにぎり情報」です。できれば、紹介されているおにぎりの画像がほしかったなあ。大阪は「たわらむすび」になっていました。確かに俵型は多かった気がします。この俵型が発展して、幕の内弁当の木型押しのカタチになったとのこと。幕の内弁当は、ひと区分けごとにパラパラっと散らされた黒ごまが好き。あれは、「なくても困らないけど、あったほうがうれしい」というものの代表選手の気がします。

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コメント

 おっはようございま~す。今朝は晩の残りのお鍋が朝ごはんでした。
 おにぎり、イイですよね。ウチも朝早い仕事のときは、お手伝いの人の分も、ハフハフにぎっています。お海苔をつけるから、お塩は少し多めに。 出かけるときは、お海苔だけ別に持っていって、直前に巻きます。パリッしていて、これも良し。
 コンビニおにぎりは、種類もあって、(聞いた話では)傷みが遅いらしくて、釣りに行くときにはオススメらしいですよ。(・・・う~ん、コレってどうなん?とは思いますけど)ウチの小僧さんは、コンビニおにぎりのほうが好きなんですって。

投稿: Aうなぎ | 2008年11月10日 (月) 08:41

 おはようございますっ。
 ごはんになじんだお海苔もあれはあれで味がありますが、お海苔を別にするのはアイデアですね。なんか手巻き寿司気分で楽しそう。
 若い人がコンビ二のおにぎりを好むのはなんかわかる気がします。若いときは外食に特別感がありますしね。家庭の味のよさはじわじわくるような感じ。私も若いときはそんな感じでした。

投稿: mb101bold | 2008年11月10日 (月) 11:42

幼い頃、母の握るおにぎり以外はどうしても嫌悪感を感じてました。皆さんはどうですか。

おじさんになったら、とにかく人が握ってくれたおにぎりこそが至高の品であることに気が付きました。若者がコンビニおにぎり好きというのも、お米サイコー主義のほかに、あの無機質な感じが好まれているのではないでしょうか。
早くに母を亡くした私の夢は、ありし日の何のへんてつもない爆弾おにぎりを腹いっぱい食べることです。
追伸:お兄さんになってから、お付き合いする女性やおばさまたちに手料理をもてなされるとき、必ずおにぎりをリクエストしていました。
これって、その人のおにぎり人生感もわかるし、相性判断にもってこいです。
ぜひお試しください。

投稿: やすりお | 2008年11月11日 (火) 19:35

やすりおさん、はじめまして。
かつて鶴瓶さんと放送作家の新野さんが「ぬかるみの世界」という深夜ラジオをやっていて、そこで出ていたおにぎり談議を思い出しました。
おにぎりは握る方も食べる方も、なにかしら試されるところがありますね。

投稿: mb101bold | 2008年11月11日 (火) 22:44

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