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2008年12月29日 (月)

考えようによっては、今の時代ほどおもろい時代はないのかもしれんよなあ。

 という気持ちがどこかにあるんだろうな。なんの因果か広告みたいな職業について、私がはじめた頃から衰退傾向はあったし、なんとなくは今のような感じになるんじゃないかという感覚は当時からもってはいたけど、ここまであからさまな状況になるとは考えてなかったし、正直言って、ここまでわかりやすい状況は想定外でした。俺はそう思ってたよ、というヤツがいたら、そいつはきっと嘘ついてると思うしね。あの状況で、こうなることは想像しにくいよなあ。

 ちょっと前に言われていたことは、これからはネットの時代。広告もみんなネットに変わるって。それも、ちょっと違うかな、という感じを持っていました。もうひと展開もふた展開もあるでしょうが、この感覚はきっと間違いじゃない気がしています。どっちかというと、いままでの広告の衰退。正しくはダウンサイジング。なんで、その広告はネットも含む。

 で、この広告の衰退というのは、大きくいえば、ネットコンテンツも含めた数多の民間コンテンツの衰退をも意味していて、だからこそ、巷で話題になっていることで言えば、テレビにギャラの安い文化人が多く出て来たり、制作費の安い報道番組が増えたりしていているという現象にもなるし、そんな中で、NHKの大河の豪華さ、NHK特集の徹底的な取材なんかがひときわ目立って、このわかりやすさはなんだかもう、ほんとなんなんだろうな、と思います。

 こんな感じのことを書くと、一部で、だから広告屋は、なんて書かれたりすることもあるんですが、あんまりそないに言うなや、お互い様でしょ、という感じもなきにしもあらずで、そんな気分であいかわらず暇を見つけて、広告屋という立場からブログを書き続けているのですが、こういう感じもおもろいなあ、と思ったりもしています。ある意味、こういう時代に強いのは、いわゆる「チープメディア」で、ブログだったりするんですよね。

 これ、もし私が自費出版フリーペーパーとしてこのブログをやっていたとしたら、昨今の状況ではすぐに廃刊の憂き目にあっているでしょうね。そういう意味で言えば、コンテンツの文脈で言えば、これからはよほどの強度がなければ続かない状況になっていくのでしょうね。それは、ウェブコンテンツも同じで、この状況を乗り切るだけの強い意志と、利が薄くてもコツコツ続けていこうという気概がなければ、残っていけないんじゃないか、と思います。

 それは、まあ私の本業についても、大いに言えることで、それはそれはもうほんと、会社単位で言えば危機的な状況でもありますね。まだ笑って書けている余裕はありますが、半年後、笑ってられるかどうか。飯が食えなきゃ、ブログもないわけで。

 一方では、そんな状況だからこそ、浮かれることなくものごとを考えられるということもあって、それは見方を変えればありがたいことだとは思います。なんかこの危機感は、コンテンツをつくるという意志をもっている人すべてとつながっているような気がするしね。これからの時代は、私を含めたいろいろな人の試行錯誤の中でつくられるのだろうという実感があって、そういう意味では、こんなにおもろい時代はないとも言えるわけで、来年も地道にいろんなことを書いていこうかな、と思っております。みなさま、どうぞよろしくお願いします。

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コメント

それはもう、1円も儲からなくてもいいものが作り続けられるっていうやり方があればいいんですが。でも、私が専門にしているフィクション映像のジャンルは、1円も使わなくても作品が作れるってことは、ほぼ100%ないので。
作戦の起て方が難しいところですね。
まあ、大きな変化はあるでしょう。よいお年を。

投稿: | 2008年12月31日 (水) 02:27

難しいところですね。広告が純然たるコンテンツかどうかはわかりませんが、純制作費で言えば、すごく利が薄くなってきて、質を落として補うという悪循環もあるようです。
自衛でもあるけど、なんとか考えないといけないですね。よいお年を。

投稿: mb101bold | 2008年12月31日 (水) 13:27

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