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2009年1月16日 (金)

今、エアチェックしている人っているのかな?

 若い人はもうこの言葉は知らないかもしれませんね。エアチェク。ウィキペディアによると、こう。

本来はコマーシャルが契約通り放送されているか提供者が視聴検査することをいったが、日本では特に視聴者(聴取者)が気に入った番組やアーチストなどをビデオテープやカセットテープ、近年ではミニディスクやDVDなどに記録する時に「エアチェックする」という表現がよく使われている。

最近では、NHKアーカイブスなどのように放送局にも残っていない映像・音源を復元するために視聴者(聴取者)から寄付された個人所蔵のエアチェックが用いられるケースが増えている。

エアチェック: ウィキペディア(Wikipedia)

 私が中学生の頃は、エアチェックが大好きでした。というか、そのくらいの年代の少年少女はみんなエアチェックしていました。民生用ビデオはまだなかったので(あったかな?)、もっぱらFMをカセットテープに録音。お気に入りのアーチストのニューアルバムなんかは、FMファンとかレコパルとかのFM専門雑誌で放送時間を確認して、ノーマルテープより値段が高いメタルテープを買ってきて、注意深く、息を殺しながら、慎重に録音したものでした。

 というのは、基本的には予約録音なんてものもなかったし、アナログテープの場合はダビングすると音質が劣化するので、アルバムをレコードに近いカタチで1発で録音したいんですね。なので、アナウンサーの曲紹介を避けて楽曲だけ手動で録音するのです。アナログレコードは45分以内なので、そのために46分テープがあるのですが、それはA面、B面あわせての話なので、エアチェック用は90分テープを用意しないといけないんですね。NHK-FMは太っ腹で、新譜を1時間番組で全曲かけてくれたので、それに対応するには90分テープがどうしても必要なのです。巻き戻す時間に手間取ってしまうと、コンプリートエアチェックできないですから。

 ガキなんで、お金をあまり持っていなくて、アルバムなんてそんなに買えなくて、たいがいはエアチェックして、何度も何度も聴き込んで、これは買いだ、というアルバムだけ購入していました。要は、アルバムジャケットがほしいんですよね。レコードは今のCDより大きくて、アルバムジャケットはデザインもすごく頑張っていました。今も、ジャケットはデザイナーの晴れ舞台だと思うけど、アナログ時代は、デザイナーにとっては、それこそ正方形のキャンバスですよね。

Songislove_4 Junktion Fairway_2  私は、オフコースの試行錯誤の3部作と言われる、「SONG IS LOVE」「JUNKTION」「FAIRWAY」のジャケットデザインを担当されていた木暮溢世さんのデザインが好きでした。さりげなさがいい感じ。オフコースのロゴも、この頃が私にはもっともオフコースらしく感じます。やさしいフォルムが、らしいなあ、と。

 いま、ラジオからエアチェックしている人、いるのでしょうか。いないんでしょうね。レンタルCDもあるし、それにデジタルの時代で、アルバムの楽曲を1曲ずつダウンロード購入できる時代ですものね。いま、オフコースのNHK-FMでのスタジオライブがYouTubeでアップされていて、懐かしく聴いています。驚くことに「小さな部屋コンサート」のテープ録音とかもあるんですよね。これ、ほんとファンにとっては涙が出るほどうれしい音源なんですね。

 かつて、ある時期までは、テレビには頑なに出演を拒否していたオフコースですが、NHK-FMではスタジオライブをよくやっていたんですよね。けっこうおしゃべりもしていたし。今では小田さんは陽気なおしゃべりおじさんですが、ラジオで聴く小田さん、無口で不機嫌そうでした。ヤスさんの口べたな感じは、今も昔もあまり変わらないですね。あの頃は、アーチストにとっては、テレビは邪道メディアで、ラジオが正統メディアという感じでした。

 ラジオ聴きながら育った私としては、今の時代は、ちょっとさみしいなあと思います。ラジオが独自性を活かしながら再生するためには、きっと、ラジオだからこそ、というものが必要で、そんなことを夜中に考える私とて、年間にわずかしかラジオの仕事をしていないものなあ。今年こそ、なんとかしなきゃ。

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コメント

最近、エアチェック始めました…(笑)
RadioSharkみたいなパソコンにつなげられるタイプのチューナーが出てきたことで、時間や劣化を気にせずに録音できて、プレーヤーにも転送できるので環境的にはいいですねー。

ただ、建物内だとやっぱりノイズが載るのが…
放送自体もPodcastみたいにネット配信してくれるといいんですが…(^_^ゞ

投稿: waka | 2009年1月16日 (金) 12:34

wakaさん、こんにちは。
ああ、サメの背びれ的なやつですよね。私もあれ気になってました。私はAMラジオの深夜番組を録音しておきたいな、なんて思っています。
Podcastは、楽曲の著作権やCMなんかの関係で全編配信は難しいみたいですね。このあたり、いろいろ複雑なようです。

投稿: mb101bold | 2009年1月16日 (金) 13:56

いつも楽しく拝見しております。ぼくもドンピシャでエアチエック世代でして、フェザータッチのデッキがホント欲しかったなぁ。あのスタジオライブ音源は、MB101Bさん経由で聞かせてもらいました。僕がオフコースに望んでいたものが全て詰まっていて、本当に感動しました…。演奏も思っていたより上手かったですね。ロゴタイプ、彼らのお陰でいまだにamerican typewriterをつい使ってしまったりしています(笑)

投稿: むつ | 2009年1月18日 (日) 20:12

むつさん、こんばんわ。

>演奏も思っていたより上手かったですね。

そうですねえ。あの頃の演奏は、てっきりライブとレコードは別アレンジだと思っていました。

>american typewriter

We areとかoverの頃ですね。We are over. Thank you.とひまわり畑の映像に映し出されたあのコンサートを思い出します。懐かしいです。

投稿: mb101bold | 2009年1月18日 (日) 23:31

>オフコースのNHK-FMでのスタジオライブがYouTubeでアップされていて、

私も、80年代中期にエアチェックした曲を、Youtubeにアップしたいと考えています。
でも、これはたぶん著作権侵害になるんだろうなあと思い、二の足を踏んでいる状況です。

もし許されるのならば、今すぐにでもアップしたい。これについて、どこに聞けば白黒ハッキリするのでしょうか?ネット上でいろいろ調べてみましたが、今ひとつハッキリしません。

投稿: 悩める80世代 | 2010年7月25日 (日) 00:27

うーん、難しいところですよね。著作権的にはNGでしょうけど、基本的に親告罪なので黙認というのが現状でしょうね。
アップロードする本人が演奏したり歌ったりしている映像はYouTubeはJASRACと包括契約しているので、大丈夫とのことですが。

投稿: mb101bold | 2010年7月25日 (日) 01:54

ラジオの録音、エアチェックというのですね。
言葉は知らなかったものの、子供の頃はガンガンエアチェックをして、同じく気に入ったものだけ、CDを購入していました。
最近も時々、スマホのアプリ(RAZIKO)から未だにエアチェックしてますよw
また、最近、CDRに対応するラジカセを追加購入しました(カセットテープ付き)ので、昔ながらの方法も使うかもしれません(笑)
まだまだラジオは不滅です☆

投稿: ひとみ | 2014年4月 8日 (火) 19:29

こんにちは。初めまして。今ちょうどFacebookでエアチェックて何ですか?と問われたところです。現代から見るとアナログな行為で済ませられそうですが。より音楽そのものに近付いた行為のように思えます。あの頃の曲は心への残り方が深いんじゃないんですかね・・・。

投稿: k.m.joe | 2014年4月11日 (金) 15:33

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