カラオケ
昨日は、とある競合プレゼンのお祝い会。ま、ともあれ、年始最初のプレゼンに勝ててよかったです。7時頃にとっても美味しい小さな中華料理屋さんで祝杯。そのあと、ダーツバーみたいなことろに行き、最後は朝までカラオケ。御徒町から山の手線に乗って、まだ快速が走っていない中央線で帰ってきました。なんかこういうの久しぶり。
昔はことあるごとにこういう飲み会があって、それこそ人によっては飲み会がやりたいから仕事をするんだ、みたいな営業もたくさんいてました。店選びも、仕切りも抜群。で、そういう人は仕事もよくできて、若い営業なんかは、そういう先輩の仕切りを手伝うことで、営業スキルを学んでいくみたいなこともあったようです。
私はカラオケが苦手で、プライベートではめったにカラオケに行きません。こういうタイプは、ジャズとかをやっていたヤツにも多かったような気がします。なんか違うだろ、みたいな不粋なことを言いがちでした。私はどちらかというと、人前で歌うのが少し恥ずかしい、最近の曲をあまり知らない、みたいなことですかね。でも、歌いますけどね。
昔、市川準さん企画と勝手に称して(参照)、いろいろな得意先に長ものCMを自主プレゼンしていた時期があり、某カラオケ会社の企画をつくったことがありました。それは、こんなストーリー。
ある会社員の女の子。ま、とりあえず名前を山本さんとしときます。
先輩の男性社員が転職することになって、お別れ会。山本さんは、その先輩に少し憧れの気持ちを持っています。3次会くらいのカラオケ店にて。みんな楽しそうに歌っている。その山本さんは引っ込み思案で、歌があまり上手くないので、手拍子をとってながら聞き役になっている。
ある人が「そういえば、山本、歌ってないんじゃねえ?歌え、歌え。」と。
最初は、山本さん、私いいです、みたいな素振りをするんですが、まわりは面白がって「歌え、歌え」と盛り上がり、山本さんは曲を選んで送信。で、山本さんの番がやってきて、山本さんはマイクを持って歌い始めるんですが、そのときにはみんな山本さんの歌を聴いちゃいなくて、それでも山本さんは、緊張しながら歌い終えます。
朝。みんなそれぞれタクシーを拾って帰って行く中、その先輩が山本さんに近寄って、「今日は歌ってくれてありがとう。うれしかった。」と一言。山本さんは、先輩が乗ったタクシーを見送ります。深夜に少し降った雨にぬれた道。山本さんを朝日が照らします。山本さんは、ひとり「雨に歌えば」をハミングで口ずさみ、駅に向かいます。そこにコピー。
歌を歌おう。
こんな感じのコンテでした。残念ながらこの企画は実現しませんでしたが、カラオケに行くと、いつもこの自分がつくった没コンテを思い出します。私は、カラオケは、楽しそうに歌っている人を見るのが好き。あ、この人、こんな歌い方をするんだ、みたいな発見もあります。
カラオケ慣れしている人は、抑揚がちゃんとあり、うへえ上手いよなあ、という感じなんですが、ときどき、つじあやのさんみたいな抑揚のない歌い方をする人がいてて、それは歌を歌い慣れていないからなんでしょうが、そういうのはとってもいいなあ、と思います。
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コメント
まぼろしのCM企画、こういうの私は、大好きです(笑)。みんなが経験できる日常的な場面に、刺さるシンプルな、コトバの力、ですよね。
投稿: 広告わっつあっぷ | 2009年2月14日 (土) 21:42
見事に没ってしまいましたが(笑)、この企画の中の山本さんのような人、多いと思うんですよね。でもそんな山本さんだって歌うことはきっと好きなんじゃないかな、と思いました。
投稿: mb101bold | 2009年2月14日 (土) 23:14
ほんと素敵なコンテですね!しっとりとそれでいて力強い主張もあって・・・。やっぱり人と人の繋がりは良いものだなあと感じました。
投稿: fuka | 2009年2月15日 (日) 01:23
市川準さんと仕事がしたくて、よくこういう感じのコンテを提案していました。市川監督の映画では「BUSU」とか「会社物語」とかがとても好きです。
投稿: mb101bold | 2009年2月15日 (日) 01:50