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2009年2月16日 (月)

お好み焼き

 「あんたら、お好みが好きやったから、助かったわあ。」

 社会人になって少し経ってから、母親がしみじみそうつぶやいたことがありました。うちは自営だったので、給料日前はいろいろたいへんだったみたいで、食費のやりくりもいろいろあったんだろうな、と今になって思います。お好みは、お金がかからないですから、家計的には助かるんですよね。

 お好みというのは、お好み焼きのことです。お好みに限らず、大阪の人は略して言うことが多いです。天神橋筋六丁目を天六、谷町九丁目を谷九と言いますし、マクドナルドはマクド。ロイヤルホストはロイホ。ついでにアイスコーヒーは冷コー。レイコーと発音します。

 お好み焼き、焼きそば、たこ焼き。この3品フルコースの夕食が多かったです。鉄板で自分でつくるんですね。参加性があるから、子供はよろこびますよね。たこ焼き用の鉄板もありました。というか、大阪の家は、今もみんな持っているんじゃないかな。

 お好み焼きのコツは、小麦粉と卵の生地にだし汁を入れることと、キャベツは多めにすること。生地に卵を入れすぎると駄目。堅くなります。4人分に1個くらいで十分。どうしても卵感が欲しい人は、鉄板の生地に直接卵を落とすといいです。豚肉とかイカとかがないときは、竹輪を輪切りにしたものをちらしてもいい感じ。

 たこ焼きに関しては、やっぱりたこが大事。というか、たこ焼きにおけるたこの重要度は、お好み焼きにおける豚に比べ物にならないくらい大きいような気がします。こたエキス、あなどるべからずです。明石焼(やわらかい卵焼きみたいなものをだし汁につけて食べるもの)も工夫して作ってました。何回かやるうちに、かなり上手く作れるようになりました。

 東京だともんじゃ焼きなのかな。でも、もんじゃ焼きは夕食になりにくいような気が。そのへんどうなんでしょ。それとも、手巻き寿司かも。でも、この手巻き寿司って、けっこう新しめの食べ物のような気もします。

 昔はよく食べていて、最近はめっきり見かけなくなったもの。サバの水炊き。濃いめの醤油味のときもありましたし、すき焼風に溶き卵で食べるときもありました。サバ缶でも代用できます。庶民的な味ですが、あれはあれで美味しかったです。もう誰もやらないのかな。

 ここ最近は、とある事情で月に2回は大阪に帰っているのですが、年始はちょっと忙しかったので、なかなか大阪に帰れずじまいで、なんとか休みをつくらなきゃな、という感じ。まあ、こういうご時勢、忙しいのはありがたいことなんですが。

 さあ、月曜日。お仕事、がんばりましょ。

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コメント

 あ~私も好きですよん。先日もうちでお好み、やりました。春キャベツはサクサクしてて、イイ感じでした。
 実家でもよく食べたのが、やっぱりルーツかしらん。生地の間に、とろろこぶとサバぶし(ダシコ?)をはさみます。生地はキャベツ・ねぎ・豚バラの炒めたの・桜海老・とろろ芋・卵・お粉。(釈迦に説法でしたね)
 ウチの小僧さんもこれだけは「お袋の味・・・かな」と、言ってくれます。
 ・・・それと、さんかくおあげさんを焼いて、生姜醤油で食べるヤツ。
・・・あ~今晩はこれで、塩鯖でも焼いてたべようかな・・・。

投稿: Aうなぎ | 2009年2月16日 (月) 15:06

 とろろこぶとサバぶしを間にはさむのは、はじめて聞きました。日本2大旨み系だから、いい感じでしょうね。出汁も出るし、食感も楽しそう。お好みは、それこそ名前のとおり、ひとそれぞれで、お袋の味になりやすいでしょうね。100人いたら100のお好みがありそうです。
 さんかくおあげさんは、シンプルで旨そう。お酒がほしくなりますね。

投稿: mb101bold | 2009年2月16日 (月) 18:36

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