コメント欄についての私の考え方
ブログ運営ポリシーってほどでもないけど、あらためてコメント欄についてのあれこれを書いてみようかなと思いました。まあ、私のブログの場合、それほどコメント欄での応酬があるわけでもなく、のんびりとやれているとは思うんですが、承認制(コメントをいただいてから、運営者である私が承認して公開するやり方です。承認制にした理由はこちらをご覧ください。)にしています。どちらかというと、ネットにまだ慣れていなくてコメントをとまどっている人に気軽に書き込んでいただくためにも、承認制にしている部分もあって、この機会にコメント欄についてきちんとした考えを記しておこうかなというわけです。
承認性にしてから公開しなかったコメントは2件です。ひとつは、あからさまな差別観が見えかくれしていて、しかも差別用語が書かれていたもの。もうひとつは、エントリの趣旨とは関係なく、ある特定の企業についての根拠の薄い誹謗中傷が書かれていたもの。あと、過去には公開していて後に削除したコメントが2件あります。エントリに関連なく精神疾患を揶揄するコメントと、ある特定のコメント記入者を誹謗中傷するものでした。
現在、コメントは自分のコメントを含めて全1232件で、そのうち4件削除したことになります。具体的には、このようなコメント承認制の運営になっています。このブログでは、いわゆる「黒木ルール」のような厳しい運用はしていません。お名前、URL、メールアドレスも必須にはしていません。ただ、継続してコメントを書き込んでもいいかなと思う方は、同じ名前で書いていただけると、非常に助かります。
基本的には、すべてのコメントにお返事を書いています。それがうざいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まあ、運営者の性格だと思っていただけるとありがたいです。但し、例外もあって、コメントをされている方の間での論議になった際や、別のコメントされている方への言及には、運営者である私はコメントを差し控えるときがあります。このへんは、当人同士のコミュニケーションに私がかかわるのは野暮だよなあ、という感覚です。でも、すべてのコメントに返事を書くタイプのブログでは、コメントでの論議は起きにくい傾向はありますね。あと、何回かやり取りがあって、相手のコメントが締めっぽい空気のときも。(コメントやメールの締め方というか終え方って、悩みますよね。)
コメントについて、運営者である私が思っていることなど。基本的には、どんなコメントでもいいと思っています。感想でも、日々の暮らしの中で思ったことでも、単なるごあいさつでも、エントリに関係ないことでも、運営者的にはまったくかまいません。エントリに関連する話題を書き込むべきであるとも思っていません。
その一方で、個別エントリで言及した領域に近いけれど、エントリの論旨とは関係のない領域における持論の展開と、明らかな誤読に基づく意見などについては、その旨を私がコメントで伝えることがあります。基本的には、エントリに関係のない持論の展開は、責任問題や、ブログメディアの発展のためにも、各人のブログで展開されるのが望ましいと個人的には思っていて、その個人的な信条をコメントにも反映しているので、気を悪くされた方はすみません。
また、誤読については、それをすぐに指摘しなければ、さらなる誤読を生み出し、書き手が意図しない方向に動き出してしまうトリガーになると思っていますので、いつもより厳しい口調になることがあり、基本的にこの指摘は、どのコメントに対しても差別なく等しく行ってしまっているので(これも性格ですね)、過去に気を悪くされた方もいらっしゃるのではないかと思っています。悪意はありませんし、コメントを頂いた方の人格の否定でもありません。
また、ブログを書いている人はだれもがそうだと思いますが、書き手には、内容を正しく伝えたいという思いが先走る傾向があり、特に冷たい口調になってしまっているようです。特に、私には、基本的に不特定多数に公開しているブログであるという思いから、いつもコメントを書き込んでいただいている方や、個人的にやりとりのある方にも、態度を変えないようにしたいと考えていることから、どうしても拒絶感が大きく出てしまうようです。私にも、好意をもってくださる方から嫌われたくないという思いがあるのですが、誤読に関してはそういう態度を取りがちになります。書いたあと、私もけっこうしばらく悩むんですよね。
なんか、どうしてもネットって、生身の人間が見えにくくなっています。私としては、批判されるのは仕方がないけど、誤読されるのは結構つらくて、つい誤読だよって、誰彼となく言ってしまいます。それに、原則的には誤読は指摘するというのが、健全な論議のルールでもあるし。でも、言われた方も、せっかく書き込んだのに気分が悪いよなあ、なんて思うんだろうなとは思います。日常の会話では、そんな誤解は流れていったり、話を変えたりできるんですが、文字でできているブログでは、そんなしなやかな感じにはなりにくいですね。このへんの線引きは、ブログを運営している方なら、誰もが思っているのでしょうね。
ブログのコメント欄は、他の掲示板的なコミュサービスのように、さあどんどん自由にコミュニケーションしてください的なものでもないと思いますし、コメント欄を公開しているのだから、どんなふうに使ってもユーザーの自由だろというふうにも思わないのですが、まあ、それは原則論ではなく倫理の話でもあったりして、技術的には自由に使って構わないように存在しているわけだし、だったらコメント欄を公開するなよというのもひとつの倫理でもあります。私のブログではそんなに問題はありませんが、人気のあるブログの運営をされている方は、結構悩ましいのだろうなとは思います。あと、このブログの程度でも、トラックバックはスパムやサイトの宣伝トラバが多いですしね。
最後になりましたが、エントリのタイポミスや事実誤認をコメントで指摘してくださった、たくさんの方々、ありがとうございます。助かりました。
そんなわけで、みなさま、当ブログを今後ともよろしくお願いします。
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コメント
なるほどと思いました。
ネットに触れて10年以上の私(23歳)は、逆にブログを書いている人のことを想像してしまって、コメントが書きにくくなることが多いです。
これは、昔からwebに接しているからなのか、そういう性格からなのかはわからないですが。
実際、自分のコメントがブロガーの方にどう思われているかとても気になるので、コメントをしてくださるのはコメントを書いた側としてもとてもうれしく思います。
もしかしたら論点がずれているかもしれませんが、ご容赦ください。
投稿: coro | 2009年3月18日 (水) 09:49
>逆にブログを書いている人のことを想像してしまって、コメントが書きにくくなることが多いです。
私もそうでした。なんかすごく緊張してしまうんですよね。最近はさすがに慣れましたが。
コメントって、ブログ運営者によっても、コメントを書くほうも、人それぞれで十人十色ですよね。だから、こういうエントリもいいんじゃないかなと思って書きました。
>もしかしたら論点がずれているかもしれませんが、
ちょっと誤解のくだり強調しすぎたかもしれませんが、まあ極端なこともたまにあるので。気を使わせてしまったとしたら、すみません。
コメント欄は、いいものだとは思うんですよね。なくても成り立つけど、ないとさみしいというか。そういうものって、大切にしたいなあと思います。
投稿: mb101bold | 2009年3月18日 (水) 20:00