続・天気予報で流れてくるあの曲
前回の「天気予報で流れてくるあの曲」というエントリーでは、日本のフュージョン限定のご紹介でしたが、今回は海外のフュージョンから。
こういうテーマで書くならば、この曲ははずせません。もう、定番中の定番。私、この曲は子供の頃から耳についていました。きっと、このメロディは、だれでも口ずさめるはず。
ジョージ・ベンソンの「Breezin'」ですね。この曲のヒットから、クロスオーバーというかフュージョンの世界的ブームに火がついたと言ってももいいでしょうね。こういう曲は、昔のFMのDJ的には「ゴキゲンなナンバー」と紹介していたような気がします。今の世の中では、「ゴキゲンなナンバー」がなくなってしまったような気がします。それは、やはり少しさみしいですね。揺り戻しはあるのかな。ないかもしれませんね。
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続いては、天気予報で使われるナンバーの帝王といえるミュージシャン。ガットギターの名手であるアール・クルーです。オリジナルのおしゃれっぽいフュージョン曲もいいけど、彼の独壇場はスタンダードナンバーのインスト演奏だと思います。それは、彼が最も影響を受けたというチェット・アトキンスに通じるものがあります。
チェット・アトキンスとの共演で、「Goodtime Charlie's Got The Blues」です。アメリカ人なら、この曲はもはや民謡みたいなものではないでしょうか。しかし、いいなあ。ほんと、いい。なんか雨上がりっぽいですよね。天気予報では、アール・クルーのアルバムに収録のバージョンがよく使われます。それは、もうちょっと落ち着いた感じのもの。このライブバージョンは、スチール弦というのもありますが、心なしかアール・クルーのギターがうれしそう。
これもよく使われますよね。「Dance with Me」です。「関東地方の今日の天気です。」というアナウンスが聴こえてきそうです。YouTubeを見ると、たくさんのアマチュアの方がカバーしていますね。
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ちょっと変わり種。しかも、関西出身の、しかも私の年代のまわりの人だけが分かる曲です。デイブ・グルーシンの「Catavento」。ラジオ大阪の深夜番組「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」のオープニングテーマです。懐かしいですね。笑福亭鶴瓶さんと放送作家の新野新さんがやっていたトーク番組。「いやぁ、センセ、よう言うわぁ。それ鬼畜ぃなあ。」「何をおっしゃる、鶴瓶くん。そんなこと言うたら…」「ククククク…」全国のぬかる民のみなさん、お元気ですか。
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聴いたこともあるし、口ずさめるけれど、誰が作って、誰が演奏したのかは知らない。そんな名曲って、案外多いのかもしれませんね。私もCMをつくるときに、音楽屋さんに候補曲を持って来てもらったりして、「ああ、このメロディって、この曲なんだ」と思うことがよくあります。クラシックなんかは、私はあまりよく知りませんし。
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少し前に、日産のCMで、ビル・エバンス作曲の「Waltz for Debby」が流れていてびっくりしました。しかも日本語の歌詞までついていて。この曲ですね。
土岐麻子さんという方が歌っています。サックスプレイヤーの土岐英史さんの娘さんだそうです。この曲は「TOUCH」というアルバムに入っています。興味のある方はどうぞ。
で、最後に本家本元はこんな感じ。
ビル・エバンス・トリオのもなかなかいいでしょ。ではでは。
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