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2009年3月14日 (土)

慣れ

 前に買った「Apple Mighty Mouse」がネットの評判通りぶっ壊れ、しばらくELECOM製の古いマウスを使っていました。でも、この古いマウスはどうもMacではうまく動作しないことが多く、ちょっとした動作の不備でも日常使うものはイライラするもので、ついついノートパソコンのトラックパッドを使うことが多くなっていました。

 私のパソコンはMacBookの黒ですが、トラックパッドが素晴らしくよく出来ていて、二本指でなぞるとスクロールできるし、その動き具合も絶妙な感じになっていて、以前使っていたノートパソコンと比較すると、マウスレスの操作性が格段によくなっています。このへんの微妙な進化具合は、Appleはやはりすごいもんだなと思います。

Vxrevolution_3  そんなこんなでトラックパッド使いで何の不自由もなかったのですが、Mighty Mouseが調子良かった頃は、マウスはマウスで便利だったし、いくらマックのトラックパッドが使いやすいとは言ってもされどマウスでもあるだろうし、ということで、新しいマウスを買いました。せっかくだから、いいやつを買っちゃえと思い、マイクロソフトのマウスと迷いながら、グッドデザイン賞受賞というのが決め手になり「Logicool VX Revolution」を購入。

 で、使ってみました。いい。確かに、いい。高い分だけある。クリック感も心地いいし、ホイールの回り具合も申し分なく、それによく手になじみ、こりゃヘビーユーザーが良いって言うのもわかるよなあ、なんて思いながら使っていたのですが、ひとつだけ困ったことが。

 なんか慣れで、いまだにトラックパッドに手がいってしまうんですよね。で、二本指でスクロールやらをしてしまうんですが、そのとき、ふと思うんです。

 もしかすると、トラックパッドの方が使いやすいのではないか?

 キーボードを打ちながらスクロールとかクリックとかする時の手の移動は、トラックパッドのほうが少ないし、以前は、トラックパッドとか、ThinkPadとかのトラックポイントとかは、スクロールが不便さの最大の原因だったわけで、二本指スクロールができるようになった今、もしかするとマウスって意味あるのか、という疑問がふつふつと。

 VXのスクロールはほんとよくできていて、何の問題もないのですが、Appleのトラックパッド二本指スクロールも、スクロール調整がそれはそれはよくできていて(特に高速スクロール)、実際、操作感でいえば甲乙つけがたい感じがどうしてもするのです。

 わりと高かったし、マウスの便利さを堪能したかったのですが、逆にAppleのトラックパッドの優秀さを証明する結果になり、ちょっとがっかりな感じ。ヘビーユーザの人は、そのへんどうなんでしょうね。もしかすると、マウスの優位性は、今やショートカットボタンの多さだったりしているのでしょうか。キーボードを多用するプログラミング作業なんかだと、明らかにトラックパッドのほうがやりやすかったりするような気がしますし、そのへんの業界の実体はどうなんでしょう。

 まあ、使い慣れてくると違ってくるかもですが、なんか買い物の醍醐味が少し味わえなくて、ちょっと残念な結果に。VXはいいマウスだと思いますし、いまのところさしたる不満もなく、おすすめなんですけどね。

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