うちの親父的メディア論
ゴールデンウィーク中はずっと大阪に住む親父と一緒。いいかげん野郎同士の会話も飽きてきた頃ですが、まあ長く話せば、それなりに「ほっほっぉ」と感心するようなことも言いよるので、そのあたりの話をば。
■親父的「視聴率低迷TBSへの提言」
ま、年寄りにありがちなんですが、うちの親父はNHKが好きで、バラエティ番組が嫌い。そんなわけで、TBS(大阪ではMBS)の「総力報道!THE NEWS」を見ておったわけです。すると、親父が一言。
「あの若い女の子と白髪の男性、二人の世界に入ってしもとるなあ。」
小林麻耶さんと元共同通信社編集局長の後藤謙次さんのことですね。見てみると、確かにお互いに見つめ合ってずっと喋ってます。小林さんが質問して、後藤さんが答えるという演出ですね。二人ともカメラを見ていないんですよね。
確かにあれはちょっと、こっちが置いてけぼりな感じはしますね。せっかくの後藤さんの解説も、小林さんのためだけに話しているような気もしないではないです。特に小林さんは人気女子アナですから、なんとなく妬けてくるというか、後藤さんがうらやましいというか、なんというか。そんな感じは確かにしたなあ。
そのへんは、ちょっと演出を変えた方がいいかもなあ。まあ、なんとなく演出の意図はわかるけど、普通にカメラを見ながら、視聴者に向かって話したほうがいいかもなあ。
■親父的「効くテレビCMとは」
私が広告屋ということもあって、流れてくるテレビCMを批評しよるんですね。最近の親父のお気に入りCMは、ソフトバンク、積水ハイム、関西電力あたりで、まあ、それは当たり前に一般の人の意見と同じだよなあと思いました。あと、北野武さんの大阪ガスは、ちょっと苦手らしいです。
そんな中、「へえ、親父的にもそんなもんなんだぁ」と思ったのが、キューピーマヨネーズ。福山雅治さん出演のCMです。「どういうところが好きなん?」と尋ねると、
「なんかな、きれいな風景の中で野菜が降ってきよるんや。それが好き。」
なんとまあ。つまりは、アートの部分に魅かれているんですね。なんだかうれしくなってしまいました。そうか、親父、わかるか、という感じです。
大画面のハイビジョンで見ると、確かに映像が美しいんですね。これからは、ポスターのようなCMはいいかもしれないなあ、と思ったり。テレビ側のスペックが上がって、プリミティブな広告のパワー、ふたたび、という感じです。で、親父が私に
「おまえも、ああいうコマーシャルを作らんと。」
一言多いのは、親父の仕様です。
■親父的「仕事論」
晩飯を喰って、少しビールを飲んで、私がパソコンをいじっていたら
「酒飲んだあと仕事をしたらあかん。表現が甘なる。」
そのフレーズ、どこで覚えたんや。
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コメント
わはは。
「酒飲んだあと仕事をしたらあかん。表現が甘なる。」
って、きっついなあ。
すいません、毎晩飲んで仕事してます。
ダメなやつ丸出しじゃん。
投稿: denkihanabi | 2009年5月 7日 (木) 03:40
なんか、妙なフレーズばかり覚えよります。困ったもんですわ。
投稿: mb101bold | 2009年5月 7日 (木) 10:42