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2009年9月 7日 (月)

さかなクンさん

 寝付けなくてテレビを見ていると、なぜだか「さかなクンの生態大図鑑」という番組が放映されていて、ぼんやり見てたらどんどん惹き付けられてしまいました。ああ、もう3時だ。でもおもしろいから最後まで見ます。さかなクンさんは、高校のときにテレビの魚知識クイズ選手権で4連覇して、いつしかテレビには欠かせない「おさかな伝道師」になっていったそうです。

 さかなクンさんはインターネットをやらないそうです。わからないことがあれば、図鑑をめくって調べて、それでもわからないことは大学教授へ電話して聞くそうです。そんなさかなクンさんだから、子供たちは夢中になって彼の話を聞きます。いっしょにキャーキャー言って、さかなのふしぎを楽しみます。で、一拍おいて、子供たちに、こんどはひとりの大人としてさかなのレクチャーをするんですね。さかなクンさんのこの一連の話しぶりは、見事です。

 これはすごい光景だなあ、と久しぶりに感心してしまいました。

 こんな子供たちの姿は、大学の頃、授業をさぼって4畳半のアパートで見た「おかあさんといっしょ」の中の「にこにこぷん」のコーナーで、お兄さんやおねえさん、じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりと一緒に踊る子供たち以来だなあ。あの子供たちの夢中になるさまを見て、なんじゃこりゃ、と思って、将来はNHK教育で子供番組をつくりたいと思いましたもの。でも、NHKは私を入れてくれませんでしたが。

 つまらない自分語りはこのへんにして、さかなクンさんの話。

 なんとなく、ちょっと泣きそうになるくらい、さかなクンさんは教育というものの原初の姿を見せてくれています。そんな彼には夢があって、それは、いつか誰も見たことのないさかなを見つけて名前をつけたい、というものです。これなんでしょうね。きっと、これです。

 さかなクンさんは、朝日新聞にコラムを書いています。インターネットで読めます。「いじめられている君へ」というシリーズのひとつです。「広い海へ出てみよう」というタイトルがついています。

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コメント

「広い海へ出てみよう」、素敵な文章ですね。個人的には高校の先輩にあたる松井秀喜さんの回の「だれかがつくった世界に君が入らなければいけない、ということはないんだよ」という言葉がスッと心に入ってきました(コピーライターになって2年目、未熟者なりに色々と考えさせられることがあるためかもしれません)。
他の回も時間をかけて、ゆっくり読んでいこうと思います。教えていただき、ありがとうございました。

投稿: iida | 2009年9月 7日 (月) 17:29

松井さんの言葉もいいですね。
自分は自分。他の人にはなれないのだから、それを認めることからしか夢も努力も何もはじまらない。理屈ではわかっているんですけど、私なんかはこの歳になっても、まだ迷ったり、破れかぶれになったり。
こちらこそ、ありがとうございました。

投稿: mb101bold | 2009年9月 7日 (月) 22:08

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