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2009年9月15日 (火)

なんで関西弁にならへんかったんやろ

 初対面の人、例えばタクシーに乗ったときなんかは、必ず「関西ですか?」と聞かれるんやけど、私がしゃべる言葉って、厳密に言えば関西弁やないねんね。大阪に帰った時は、こんな喋り方なんやけど、東京ではこんな喋り方はせえへんのですわ。文字に起こすと、まあ、だいたい標準語。だからさあ、とか、それでね、とか、そんな感じなんですわ。ほんじゃ、なんで関西とわかるかって言うたら、やっぱりイントネーションなんやろね。

 イントネーションはなおらんかった。やっぱり関西弁のイントネーションって抜けないよなあ、なんて話すと、とある地方出身者は、関西のやつは甘えてるんだよ、なんて言われた。確かにそれはあるかもなあ。関西弁まるだしで話しても、けっこう生きていけるもんなあ。

 テレビなんかでは、大阪の芸人たちが地元そのままの関西弁で活躍してるし、私が東京に出て来た頃はすでにさんまさんとか紳介さんとかが人気だったわけやし、その流れにのって関西弁でいくこともできたんやけど、まあ、私の場合は、イントネーションを除くと、そういう感じにはいかんかった。

 東京の大学を出て、関西で就職したんやけど、そのときは、けっこう苦労したんですわ。社会人になって、まわりはみんな関西弁で。決定的やったのは、目上の人への関西弁の話し方がまったくわからんかったこと。先輩後輩の関係って、学生時代に学ぶやないですか。それを東京言葉で学んだから、目上の人向けの関西弁がまったくわからんわけ。

 たとえば、こういう感じ。

 「先輩、なにしてはりますのん。」
 「僕、そんなこと言うてないですやん。」

 なんか文字にすると媚びてる感じがするけど、まあ、媚びてるんやろね。そんな媚びた感じの関西弁を、同僚はさらっと使うんよね。私は使われへんわけ。頭が求めても体が拒むわけですわ。これは困ったなあ、と思っているうちに、東京にまた出て来たからよかったんやけどね。

 でもまあ、東京でのびのびと関西弁をしゃべってる人見ると、いいよなあ、のびのびしてて、とは思うんよね。もう、あの境地には戻られへんのやろね。私の場合、関西弁イントネーションの東京言葉でずっと生きていくんやろね。

 少し前までは、大阪に戻っても、しばらくは東京の言葉遣いが抜けへんかったんやけど、歳をとったせいか、最近は新幹線で米原を過ぎたあたりで、関西弁モードに切り替わりますねん。新大阪で道を聞かれても、「地下鉄はあっちですわ。」と答えますねん。ますねんって、これは普段は使わんなあ。今のはちょっと濃いめの関西弁やね。

 しかしまあ、なんで関西の人って、なんでも「さん」とか「ちゃん」とか付けるんやろね。飴玉をあめちゃんと言ったり、お芋さん、お豆さん、おかいさん、お稲荷さん、今思いつくのはそれくらいやけど。っていうことは、なんでも、というのは言い過ぎやね。すみません。というか、こういう乗り突っ込み的な感じも、関西やなあ。

 そう言えば、母方のばあさんが、ずっと大阪の人で、一人称を「わたい」って言うてたなあ。「わたいのことだっか」と落語家さんみたいな話し方をしてた。ああいう昔ながらの関西弁は、もうなくなりつつあるんやろね。親父は仕事の電話では「そうでんなあ」とか言ってるけど、ありゃ商売言葉やな、と子供ながらに思ってたなあ。親父は広島やし、若いときに東京で仕事をしてた関係で、寝言では東京言葉が出るときあったし。

 あと、ひとつだけ。昔から、村上春樹さんの小説にいまいち入り込めなかったりしたのは、舞台が神戸やのに、なんで登場人物がみんなそんなしゃべり方なん、というのがあったなあ。あれ、気にならへんかったですか。最近は、そんなもんかなと思えるようになったけど、最初は気になって、気になって。アフターダークで関西弁が出て来たとき、うわっ、関西弁使うんや、なんて。ていうか、今どきアフターダークの話題かいっ。

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コメント

お久しぶりです。
関西弁での先輩への敬語ってどうしてもそうなりますよね。
関西弁だとうまく敬語がしゃべれないってので一時期悩んだことがありました。
生まれも育ちもずっと大阪なんですけど、関西弁で敬語って難しいですよね。これじゃ将来東京に行くのが不安です。笑

投稿: coro | 2009年9月15日 (火) 09:43

いいなあ。
関西弁てチャーミングなかんじがします。
というか、方言ていいですね。
自分のルーツの方言と標準語を
2つ持ってることにあこがれます。
ちょっと必殺技みたいで羨ましいです。

投稿: ちあき | 2009年9月15日 (火) 10:06

関西弁はすごいですよね。
東京では関西弁といものが完全に浸透していますもんね。
生活の中で関西弁はすんなり入ってきますが、ほかの方言はちょっと違和感がありますね。
ここまで関西弁が浸透しているのは、やっぱり「お笑い」の力なんでしょうね。
個人的には関西弁を話す女性にグッときますね(笑)

投稿: mt | 2009年9月15日 (火) 21:52

濱田マリさんの関西弁が好きです。


品のいい関西弁の敬語の使い方に、やられた感じがします。


23日の午後3時からNHKhiで枝雀師匠特集を5時間するそうです。

どっぷり ひたろうかと思ってます。

投稿: うずまき | 2009年9月15日 (火) 22:46

>coroさん

いろいろ考えると難しくなってきちゃうんでしょうね。大阪に久しぶりに帰ったときなんかに驚くのは、ちっちゃい子供がちゃんと関西弁をしゃべっていること。大阪から東京に来た時もそうでした。新鮮な驚きというか、なんというか、すごいなあ、と。

>ちあきさん

最近はどっちの県民ショーみたいな感じで、方言も見直されていますね。私も方言を話す人はいいなあと思います。

>mtさん

古くはヤングOH!OH!とかオレたちひょうきんぞくとか、関西弁が全国に流れる機会がたくさんありましたからね。女性の関西弁はいいですよね。グッときます(笑)

>うずまきさん

濱田さんの関西弁はやわらかくていいですよね。枝雀さんもやわらかい関西弁を話しておられましたね。

投稿: mb101bold | 2009年9月16日 (水) 08:45

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