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2009年10月20日 (火)

ソフトのアップグレードを重ねるたびに、Googleにしたくなる。

 というバナー広告がCNET Japanに出稿されていました。白地にキャッチだけのシンプルなデザイン。クリックすると、「世界で200万もの会社が、すでにGoogleにしています。」と書いてあるページに飛びます。Google Appsの広告。

 まるで広告の教科書のようです。

 際立った商品があって、その価値が新しければ、表現はシンプルになる。だからといって、「これからはクラウドだよね。」みたいなことじゃなくて、きちんと使う人の気持ちの洞察があって、落としどころはイメージではなく事実になっている。きちんとクリエーターが仕事をしている。この広告には、広告の基本がすべてありますね。

 これを広告理論で言えば、こんな感じになります。

 1)Proposition=Google Appsなら管理運用の手間を削減
 2)Consumer Insight= ソフトのアップグレードはうんざり
 3)Facts=世界200万の会社がGoogle Appsを選択

 これは、広告会社や企業によって違いますが、それにしても、このGoogleの広告はきわめて基本に忠実。ある意味で、ストレートすぎるくらいストレートです。でも、これくらい各項目に強い結びつきがあれば、そのままストレートでいくほうが強いのかもしれません。もちろん、Insightの発見が秀逸なのですが。とにかく、これは幸せな広告ですね。時代を表現する最先端の商品があり、届ける側が相当な自信を持っていて、それに応えるクリエーターがいて、奇をてらわずに直球で勝負。

 こういう古典的な広告を、Googleという今を代表する企業が出しているところが面白いと思います。一方では、これまでのオールドスクールな広告環境をテクノロジーで破壊してきた企業とも言えるでしょうし。私は、Googleのやっていることは、きわめて純広的でまっとうなことをやっていると思っていて、破壊ではないとは思うけれど。

 この広告を見て、私は少し希望が持てたんですけどね。まったく新しくないところが新しい。そんな感じがするんですね。どう思いますか。

 (バナーのスクリーンショットの縮小版を貼っておきます。クリックしてもページには飛びませんのであしからず。)

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