ある日の雑感
いろんな本を読む。手当たり次第読む。無節操に読む。
当たり前のことではあるが、世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあって、知らないことを知ることで、いろいろと、考えたこともないことを考えるきっかけになるし、新しいことが入ってくることは、この年ではきつい部分があるにはあるけれど、それはきっとありがたいことでもあるのだろう。
世の中は、私が考えるより、もっともっと広いということだ。それにしても、広いよなあ、広すぎるよなあ。
山手線の車中、とある本を読んでいたら、高橋和巳さんが亡くなったのが三十九歳だったとの記述があって、もうすでにその年を超えてしまっているんだなとぼんやり思う。昔読んだ高橋さんの著書が、今の私より若いときに書かれたものなんだなと思うと、なんとなく、しっかりしなきゃなあ、なんて柄にもないことを考える。
なるだけ真っ白なまま吸収していきたい。限界はあると思うけど、なるだけね。そのうえで、今まで考えてきたことが間違いではないと思えるなら、その残ったものだけが自分のものなのだろう。それだけ持っていれば十分な気がする。それでもけっこうな重さになるだろうけれど、軽やかに歩いていくには、持ち物はなるだけ軽いほうがいいだろうから。
山手線を降りると、雨が小雨になっていた。傘を買わなくても大丈夫そうだ。少し早歩きで渋谷の雑踏を行く。重い鞄を提げて青山まで坂道を上ると、少し汗ばんだ。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- Riskという概念(2019.10.17)
- 「同和」という言葉をめぐって(2019.10.07)
- 久しぶりにコメント欄が荒れた(2019.09.07)
- 父の死(2014.09.02)
- ラジオのこと(2014.08.29)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
仕事関連以外の本をそういえば手にしなくなってます。出来るだけ白紙で読む方が得られるものが大きいですね。電子本も広がってますが、本はまだまだアナログで読みたいです。
投稿: しばはな | 2009年11月15日 (日) 23:22
電子本はウィルコムで青空文庫というのを試していたことがあるけど、やっぱり紙の本にはかないませんでしたね。やっぱり手触りとかページをめくる感じとか。特にまとまった考えを読み込むには、まだまだ紙の本ですね。
投稿: mb101bold | 2009年11月16日 (月) 00:49