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2010年2月20日 (土)

「タイプ別性格判断」というものをやってみたのですが

 はてなブックマークでもたくさんのブックマークを集めていて(参照)、再び話題になっているようなので、久々に「タイプ別性格判断」というものをやってみました。ここ最近の話題の発信源は、このブログのエントリのようですね。

「世の中にはSとNの二種類の人がいる」My Life in MIT Sloan

 このブログによると、この性格判断に使われている理論は、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)と言われるもの。ユングの理論の応用だそうです。

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)とは
E(Extravert:外向的)かI(Introvert:内向的)
S(Sensational:直感的)かN(Intuitive:直観的)
T(Thinking:論理的)かF(Feeling:感情的)
J(Judgmental:断定的)かP(Perceiving:決めない)

の4つの軸により、人間を16種類に分けるという、まあ性格診断に毛が生えたようなものだが、
一緒に働いたり、暮らしたりする上で起こるいざこざや、リーダーシップのスタイルなどを旨く説明できるため、
米国ではMBAとかリーダー養成講座などで頻繁に使われる。

 で、このサイト、結構昔からあって、私は、暇つぶしに過去に何度かやっているのですが、いつやっても同じ結果しか出ないんですよね。今回も、質問で微妙だなあと思ったものの答えを変えたりして、5回ほどやってみたのですが、4回同じで、INTP型。1回は近似の類型でした。ということは、ほぼINTP型ということですね。

 INTP型は「タイプ別性格判断」によると、こんな感じ。

考えにふけってうわの空の大学教授を絵に描いたようなタイプがINTP型である。

頭の中でじっくり考える(I型)なので、N型の想像力がいろいろな可能性を思いつく。

客観的(T型)なので、その新しいデータを分析し、際限なく融通がきく(P型)ので、どんなデータもさっそく取り入れてしまう。

論文、図面、計画、企画、提案、理論などなんであろうと、こまごました情報を一つにまとめた完成図を作りあげようとするが、たえず新しいデータを発見するので、その完成図がどんどん膨らんでしまう。

その結果、考えや構想や計画がどんなに最終的なものに見えても、土壇場になって「新しいデータ」が手に入ると変えてしまうのである。

これはINTP型にとってはわくわくするほど楽しいが、ほかの人、とくにJ型の性向を持つ人にはフラストレーションになる。

完璧に見えても満足しないので、みずからが最大の批評家となり、あら探しをする。
完璧、有能、優秀であろうとするあまり、それが極端になると、かえって負担になり、うんざりしたり自分を責めたりする。

(INTP型の適職:作家・芸術家や芸人・コンピュータープログラマー・社会科学者・法律家 ※右クリックで出てきます

 この手のものでは、私がなるほどうまいこと言えているよなあ、たいしたもんだよなあと感心したのは、SPA!に連載されていた「人生の取り扱い説明書」です。人間のタイプを王様、職人、軍人、学者という4つに分けて、その相関で説明しています。作者は、今は超スリムになった岡田斗司夫さん。ガイナックス社長時代の経験から、この取り扱い説明書を思いついたそうです。とっても面白いです。今も全文ネットで読めます。

 これで言えば、私は「学者」タイプなんだろうなあ。社会人になったばかりの頃、先輩から私の口癖が「それはそうなんですけどね」と指摘されて愕然としたことがありました。その後、けっこうきつい反論をやわらかい言葉で淡々と述べていくそうです。やな新人ですね。本人は、その口癖、まったく自覚がなかったんですよね。

 「タイプ別性格判断」にしても「人生の取り扱い説明書」にしても、すべてのタイプの価値を等価にしていて(というか価値の優劣の概念を排除していて)、そのタイプの良いところと駄目なところの両面を語っているのがいいですよね。

 こういうものは、ある意味、自己認識や他者認識の類型化でもあるので、人によっては、いいや、こういうものは一切認めない、みたいな人もいるでしょうし、こういう類型化を管理に使うシチュエーションだって考えられるし、それはそれでなんかやな世界だなとは思いますが、それでも、こういう類型化によって、孤独な個の領域では、現実的にはちょっと救われたり、人や環境を理解するための助けになったりする部分もあって、だからこそ、これだけ話題になったりもするんだろうな、とも思います。

 世界認識というのは大げさではあるけれど、こういうのは、自分を含めた世界を認識するための補助線にはなるんですよね。なんか、いろんなことが少しだけ楽になるというかね。もちろん、補助線にしかすぎないので、世界認識は自分でやらなくちゃならないわけだし、その認識が合ってようが間違っていようが、どこかで判断して行動していかなくちゃいけないわけですけど。まあ、とにかくがんばっていかなくちゃだなあ、と。

 引き続きよい休日をお過ごしくださいませ。ではでは。

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コメント

お久しぶりです。
わたくしも「INTP型」でした。でも、当たっているような気がいたしません。「人生のトリセツ」だと「王様タイプ」かなあ。
「タイプ分け」といえば昔、こんなエントリーをUPしたことがありますが、
http://lisapapa-kitakunikki.cocolog-nifty.com/susume/2007/02/post_3349.html
リンク先が切れて、要登録になってました。
http://test.jp/common/type_about
長々と失礼いたしました~

投稿: tom-kuri | 2010年2月21日 (日) 01:38

お久しぶりです。
タイプ分けで言えば、診断はしていませんが、たぶん私はアナライザー気味のサポーターという感じかなと思います。
こういう性格判断って、「ほう、私にはこんな一面があったのか」というあ新しい発見はあまりないですよね。
違っていても、質問の解釈がきっと違うんだろうなとか思うし、当たっていると思っても想定内というか。
つまり、分類をして世界を整理するという方法論そのものとか、そこから見える世界が新鮮で面白いんだろうな、なんて思ったりしました。

投稿: mb101bold | 2010年2月21日 (日) 02:05

ご無沙汰しています。喜山です。

わたしもそのタイプでした。結構、当たってるかもなあと思ったのですが、それ以上に、mb101boldさんとタイプが近いことのほうが納得いく気がしたのでした。書かれているものに日ごろ抱いている印象からです。

投稿: 喜山 | 2010年2月21日 (日) 11:30

こちらこそご無沙汰しております。
同じでしたか。私も喜山さんと同感です。やはり、継続的に、しかも何の依頼もなしに書かれるブログには人が表れやすいのかもしれません。

投稿: mb101bold | 2010年2月21日 (日) 12:18

いつも拝見しております。大変好きなBlogです。
私もINTP型でした。mb101boldさんと同じタイプでびっくりすると同時に、とても嬉しい気分です。

投稿: tksmrkm | 2010年2月21日 (日) 17:17

それはそれは。今後ともよろしくお願いします。

投稿: mb101bold | 2010年2月21日 (日) 21:51

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