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2010年9月 5日 (日)

夢の話

 私の場合だけかもしれませんが、寝ているときに見る夢にはあるパターンがあって、そこからなかなか外れないんですね。もっと文学的というか高尚な夢を見たいもんだなあと思うものの、いつも見る夢は同じものばかり。しかも、これがまあ、ほんと人間がちいさいよなあ、という夢なんですよね。

 状況は、会社で、私はそこで仕事をしているんです。たぶん広告の仕事。具体的に何をつくっているかは夢ではわかりませんが、仕事の内容がまるきり違うという記憶はありません。とにかく、仕事をしているんです。けっこう忙しくしてて、だけど、仕事がもう間に合わない、という感じでもなくて、忙しいなりにうまくやっている感じ。

 でも、夢の中の自分はすごく葛藤しているんです。じつは、私はまだ大学に通っている身分で、仕事はちゃんとしているし、夢の中でも、リアルな自分と同じように中堅なんですが、大学生なんです。なんじゃそりゃ、とは思いますが、夢の中では、その状況は自然なんです。自分が大学生で、大学を卒業していないことは、自分だけが知っている感じで、まわりは大学を卒業しているものだと思っているか、もしくは、そんなことなんか知ったことか、みたいな感じ。

 仕事はさくさくこなしているけれど、頭の中ですごい葛藤があって、そろそろ授業に出ないと卒業できないのに、ああ、今日もまた大学に行けそうにないな、みたいなことを考えているんです。ちょっと外出します、みたいなこと言って抜け出せばなんとかなるかな、みたいなことを考えるけど、大学が八王子で、しかもけっこうな山道を歩かなきゃいけなくて、ああ、しんどいなあ、どうしようなか、なんて悩んでて、でもまあ、仕事はそこそこ楽しくて。

 そうそう、私、出身が中央大学なんですね。中央大学は八王子の山の中にあって、当時、私は府中に住んでいましたので、京王本線で高幡不動まで行って、そこで乗り換えて多摩動物公園で降りて、山道を登って、トンネルを抜けて、やっと大学のキャンパスにたどり着くというような感じだったんです。今ではモノレールで、大学前まで行けるそうですが、当時の私には、それが結構めんどうで、その記憶が、夢の中のシチュエーションにもなってて、しみじみ、ああしんどいなあ、どうしよう、なんて夢の中の私は悩んでいるわけです。

 それに、夢の中でも、大学で勉強することも、刑事訴訟法とか商法とか民法とか、そんな感じになっていて、表見代理がうんぬんかんぬん、とか考えてたりするんです。自分がしている仕事とものすごく関係が薄い感じで、夢の中の私もそれがわかってて。だから、もういいか、広告の仕事をしているし、みたいな逃げの気持ちがあるんです。夢の中では、大学を卒業しなきゃ就職ができない、といった悩みはこれっぽっちもなくて、それがほんと不思議。

 ただただ、せっかく大学行って、もうちょっとで卒業できるのに、ああ、授業が行けないし、行く気が起らない、どうしよう、といった悩みなんです。卒業できなくても、今日と同じような明日が来るんだろうな、ということも、夢の中の私はわかっているんです。夢の中の私は、現実の私の年齢と同じくらいで、経験もキャリアもそこそこある感じ。だから、この商売、あんまり大学の卒業とか関係ないかもなあ、みたいなことは分かっているわけです。

 だけど、もうちょっと努力すれば卒業できるものを、自分の怠惰な気持ちでできないのがちょっと嫌で、だけど、あの大学までの道のりをかんがえると、心底じゃまくさくて、みたいな葛藤が頭の中でぐるぐるぐるぐる回っていて、どうしよう、どうしよう、という感じなんですよね。

 そのあたりで、だいたいいつも目覚めます。この夢は、もう何度も見るけれど、この展開以外はないんです。なんでしょうね。少しくらいは、違う展開があってもいいのになあ、と思うんですが、いつも葛藤して終わり。で、目覚めると、ああ、大学卒業してるんだよなあ、もう、悩む必要なんかないんだよなあ、よかったなあ、とほっとするんです。

 昨晩、Twitterで、そのことをすこし書いたら、いろんな方から言及をいただきました。結構、同じような夢を見ている人が多いみたいですね。大学院受験の話だったり、内定をもらっているのに卒業できないだったり、大学入試の話だったり、バリエーションもあるようです。

 ほんと、なんなんでしょうねえ。そないに何度も夢に出てこなくてもいいのに。精神分析とかで、理由はすぐにわかりそうですけど、なんとなく言われそうなことはわかるし、あまり知りたくないなあ。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

池本様
いつもブログを読ませて頂いています。

夢ってとても不思議ですね...。
私の場合は、毎日必ず違う内容の夢を見ます。同じ夢を見たことがありません。しかもほとんどが非現実的というか、ファンタジーです。今日もジャック・スパローみたいな人(実際にジャックスパローではなく、雰囲気がそうだっただけです)がでてきたり、島がひっくり返ってその裏に何かあったり、とそんな夢でした。
たまに現実的な夢を見ますが、たいていは悪夢というか...笑 もう絶叫するような内容が多いです。

同じ内容の夢を見る人と違う内容の夢を見る人に何かしらの違いはあるんですかね...。
とにかく夢は不思議ですね。

投稿: さかもと | 2010年9月 5日 (日) 09:54

毎回違う夢は、なかなかたのしそうな夢ですね。私は非現実的なバージョンは、疲れてくると津波の夢をよく見ます。大阪の実家のマンション屋上から梅田方面を見ていて、あっ、津波、呑み込まれる、という感じです。
ほんと夢は不思議です。

投稿: mb101bold | 2010年9月 5日 (日) 12:41

池本様

いつも楽しく拝読させて頂いています。

いまドメスティックの代理店でプランナーをしていますが、前職は池本さんと同様に外資系広告会社でコピーライターをしておりました。

そんなこんなで、いろいろと参考にさせて頂いていたのですが、どうして今回コメントしようかと思ったかと言うと、実は僕も中央大学出身で。。笑 ちなみに僕も(?)法学部で、当時からコピーライターを志望していたこともあり、まったく無関係の大学に行きたくなさ過ぎて卒業まで5年かかりました。

幸い大学が夢に出てくることはないような気がしますが、なんか妙な因果を勝手に感じてコメントさせて頂きました。

投稿: atom | 2010年9月 6日 (月) 14:39

外資系、コピーライター、中大法学部、卒業まで5年(笑)。まったく一緒ですね。今後ともよろしくお願いします。

投稿: mb101bold | 2010年9月 6日 (月) 23:03

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