今どき、Web2.0の話ですけど
僕は、インターネットの可能性を信じています。
いろいろあるけれど、それでもやっぱり、インターネットは世の中を少しずつよくしていくんじゃないかな。そんなふうに思っています。
で、Web2.0の話。
今どき、Web2.0ですか、だなんて言われそうですし、ほんの少し時代遅れな感じもあるけれど、なんとなく僕が信じているインターネットの可能性の中心には、今だにWeb2.0的な考え方があるんですよね。
今流行のインターネットは、もっともっとクローズドで、例えば、FacebookとかのSNS的な「つながり」なのでしょうけど、その「つながり」の前提としては、Web2.0的な、とりあえずは、どんな人でも世の中に向けて表現できるし情報発信ができるっていうことがあると思います。梅田さんの言う、一億総表現者社会ですね。みんなに開かれたインターネットだから、少々残念な部分はあるけれど、そんな残念な部分も含めて、それは、今だに可能性なんだよ、と少し本気で思ったりもします。
それは、僕が、もともとは、ブログという個人メディアでものを書く人だからかもしれませんけどね。ブログを書いていれば、自然と「つながり」はできてくるもんでしょ、みたいな気持ちがどこかにあるんですね。
なので、さあ、つながっていこうぜ、というような今のウェブは、正直言えば、少し気後れがしたりもします。というか、照れ、ですかね。もちろん、そんな僕でも、twitterを使うようになっていますし、そのゆるやかな「つながり」を楽しんだりもしています。かつてはこんなこと書いてたのにね。
まあね、べつにWeb2.0が終わって、今があるわけではなくて、それがベースになって、今どきの「つながり」の時代があるわけで、個々の情報発信と、その情報発信を集約するCGMプラットフォームの時代が終わったわけではないわけだし、それは、たぶん成熟ということなんだろうと思うんですけどね。
そんな成熟期にあるWeb2.0的なインターネットですが、あ、これって、Web2.0のいいところなんだよなあ、というサイトができました。Web2.0の代表的な企業である、Googleの取り組みです。
東日本大震災によって影響をうけたビジネスを支援するために、被災地域の商品やサービスを動画で紹介するチャンネルです。
いいですよね。「東日本、営業中!」という言葉もいいし、東日本の地方新聞と手を組んでいるのも、とてもすてき。地方の情報を支える地方紙を窓口に、GoogleのYouTubeというプラットフォームを通して、全国のみんなとつながる。
SNS的な今どきの「つながり」ではなくて、個々の情報発信がCGMサイトを通して、不特定多数とつながるという、Web2.0的な「つながり」をうまく生かした取り組みだと思いました。このエントリの前に「小さな肯定、小さな支持」を積み重ねる時代へというエントリを書いたんですけど、このサイトは、そのいい事例ですね。
それぞれの商店がフラットで、検索を通して全国の消費者とつながっていくという、ほんと、Web2.0的なアプローチですが、今の状況では、こういうアプローチは、ひとつの正解なんだろうな、と思います。
それにしても、みなさんいい顔してますねえ。
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